スパイ日記
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11月21日(水)  小説の探偵と現実の探偵




質問



前回右に捕われてピンチになったという事がいかれていましたが、今までにそのようなヤバい事になった事はどれくらいあり、それらの原因は何だったのでしょうか?そしてそのような場合はどのようにしてそんな状況を切り抜けたのでしょうか? そして我々がそういうヤバイ状況に直面する羽目になった場合どういう事を念頭に置いて対処すればいいのでしょうか?教えて下さい。


探偵:匿名希望







小説(偽物)の世界。偽物なら誰だって書けるし、想像もできる。


何故、私が探偵小説を嫌っているかを縦糸に、経験を横糸にして書きましょうか。



探偵小説というのは、最後に感動・感嘆させたり、切なくさせたりですよね。それが浅いと売れない。


でも、現実の探偵は「無味無臭」なんです。いや、努めてそういう結末に持っていくもの。


ラストへの持っていき方が違うんだな。


上のような質問が圧倒的に多いのは、私の経験を聞いてハラハラしたいからですか?



でも、哀しいかなラストが違う。感嘆や切なさはない。強いて言えば「してやったり」かな。


なのに、私の話を聞いて、すごく感動する人もいるし、小説よりおもしろいという人もたくさんいる。


どうしてですかね?やっぱり、私が異常なんでしょうか。


でも、毎日いろんなことがあれば、みなさんもそうなりますよ。今日も、知り合いの探偵が


恐喝弁護士に脅されてるのを助けたし。ああ、そうか、という感じですね、何を聞いても。



質問の「右に捕らわれて」というのも自分から飛び込んだ、というのが正しく、


ヘマをして捕まったことはありません。小説じゃないので。


ですから、どうやって切り抜けるか、ということを考えるのではなく、どうやったらヘマをしないか、


を考えるべきでしょうね。あなたが探偵なら。



小説と現実の違い、ラストの迎え方、明日書きます。







現実の探偵に匂いがあってはならない