冗談じゃありません。私はブリトニーが大の好物なので、さっそく調べて
ご報告いたします。
本人が写真OKであれば、ここに登場していただきます。
↑都合上、○○にしました。
そして、くどいてみます。
何か、やっと調査らしい指令が来て、私は大満足です!
任務を放棄したくなるターゲットですか?
いましたねえ。
奥さんからの依頼で、会社を潰して夜逃げした夫を追いかけて、
大阪まで探しに行った時のことです。
首尾よく潜伏先を見つけたので、奥さんが現場に到着するまで
そのまま張りこんでいました。
六畳一間、共同トイレの汚いアパートでした。
何と、アパート裏の日の当たらない路地に、一緒に連れてきた
シベリアンハスキーがつながれていました。
会社を潰して夜逃げしても、愛犬を捨てない。これには少し感動しましたね。
午後6時、部屋から若い女が出てきました。
一緒に夜逃げした愛娘でした。
娘は、家柄がよく、生活に苦労しなくても済む母親よりも
一文無しになった父親との逃亡生活を選んだのです。
通っていた大学も電話で中退する、と告げていました。
娘は、地下鉄に乗って「梅田」という繁華街のとあるクラブに入りました。
水商売に身をやつして、父親を支えていたのです。
私はクラブに入り、遠くからその娘を観察しました。
一生懸命に酔客を相手にするさまは、感動的でもありました。
午前0時に店を出て、コンビニで二人分の惣菜を買い
アパートに戻りました。
父親との楽しそうな団欒を漏れ聞いたとき、母親に連れ戻されるより
このまま父親と苦労を共にしたほうが、どんなにこの娘にとって
プラスになるだろう、
と思った時に私の心に迷いが生じました。
逃がしてやろうか・・・・・
でも、私はテレビの探偵ではありません。
そんなことをしたら、一生、この稼業で食えなくなります。
翌朝、奥さんが到着しました。甲高い声でドアを激しく叩きます。
泣きながら父親に別れを告げる娘。
父親は、放心状態になり、アパートの踊り場でいつまでも、
いつまでも座り込んでいました。
数日後、違う事件を追って辿りついた旅先で、自殺した父親の報が入りました。
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