●更新日 08/22●
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FBIの統合指紋認証サービス





8月2日にアメリカ連邦捜査局(FBI)のサイトで2014年度の潜在証拠の受賞とその内容が発表された。1983年にマサチューセッツ州のモーテルで起きた殺人事件の犯人確定に関するもので、マサチューセッツ州警察は当時採取した複数の指紋を30年間も潜在証拠として保存し続け、ようやくFBIの自動指紋照合システムと合致したという。その犯人は最近別の事件で逮捕され全ての指紋がデータベースに格納されたのだ。驚くことに一致したのは犯人の左手小指という。今後、FBIは次世代識別システムに再統合させ、7700万人以上の犯罪者を登録する世界最大の犯罪情報システムとして機能させるという。


指紋


左の指紋は1983年の犯行現場に残されたもの、右の指紋は自動指紋照合システムのもの。指紋の凸部模様の分岐点(1−3,5)や端点(4,6)の位置関係が左右で合致している。


FBIが同内容を掲載したFacebook上では「一致していない」等のコメントが見られたが、指紋は「万人不同」、「終生不変」という二大特徴を持った本人確認手段である。下図は当探偵ファイル事務所にて二つの指紋画像を重ね合わせる画像処理の結果である。

指紋

やはり同一の指紋と判定した。


今後、FBIによる犯罪防止に向けた同技術の展開を見守りたいところである。そういえば、いつの間にか身の回りにはインターネットに接続した指紋認証システム機器が・・・。その一つがスマートフォン。現在のシステムを統合すれば、いま誰がどこにいるのか解るのである。


それを避けたい人におすすめなのは、

唇認証

唇認証


出典:
http://www.fbi.gov/news/stories/2014/august/latent-hit-of-the-year-award



松本企業博士(協力:平河綾奈) 松本企業博士


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