●更新日 08/18●






白バイ探偵が斬る〜池袋暴走死傷事故、容疑者の医師に一体何が?








ガルエージェンシー埼玉北 代表・長野 浩和 ガルエージェンシー埼玉北 代表・長野 浩和
前職は警察官。取締りのほか数々のキャンペーン、テレビ番組『警察24時』での取材対応も行う。優秀警察官表彰、管区警察学校での学業成績優秀表彰等多数の表彰を受賞。30年務めた警察を退職後、信条である「義」を貫くために探偵となる。
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16日午後9時30分頃、東京都豊島区のJR池袋駅近くで乗用車が歩道に乗り上げ、ビル1階の衣料品販売店に突っ込みました。

乗用車は男女5人をはね、うち薬剤師の41歳女性が頭などを強く打ち、間もなく死亡。乗用車の運転手で医師の金子庄一郎容疑者は、「歩道に突っ込んだ記憶がない。疲れて居眠りして記憶がないのかもしれない」と供述しています。

地下駐車場から出て一時停止後、本来は右折しなければならないのに、ほぼ直進して約50メートル暴走していることから、居眠り運転には無理があります。暴れて数人の警察官に取り押さえられている確保時の映像からも、それは明らかです。


報道でよくブレーキの跡がないといいますが、今の車にはアンチロックブレーキシステムが設置され、ほとんど跡がつくことはありません。

容疑者は発進直後に歩道に入って建物に衝突しており、車両の破損状況を見ると、ブレーキをかけないどころか、逆に加速していることが考えられます。

科学捜査研究所で鑑定を行えば、車両の状況から推定速度が判明します。発進から衝突までの距離を考えると、容疑者がブレーキをかけていないことも証明されるでしょう。


また、アルコールは検出されず、薬物の影響もないという報道がありますが、本人の供述がなければすぐに検査できる薬物は限られています。

実際、アルコールと覚せい剤は呼気検査や尿検査ですぐにわかるものの、その他の薬物については正式な鑑定を行わないと判明しないものなのです。

容疑者は医師という職業柄、禁止薬物も「正当業務行為」ということで所持や取り扱いが認められる立場です。今後、薬物や病気の検証が必要となり、自宅や職場の捜索を行うことになるでしょう。



ガルエージェンシー埼玉北 代表・長野 浩和



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