埼玉・川口の一家三人死亡事故

埼玉県川口市戸塚東の市道交差点で３日、乗用車とワゴン車が出合い頭に衝突し、乗用車の三人が死亡した。亡くなったのは、運転していた同市西立野、会社員佐藤光則さん（４３）と、同乗の妻由美子さん（４６）、娘で高校一年エリナさん（１６）の一家３人だった。
ワゴン車の運転者は軽傷であった。

武南署は自動車運転過失致死の疑いで、ワゴン車を運転していた川口市赤井、会社役員芝塚直美容疑者（３３）を逮捕した。

ワゴン車は事故直前に、現場付近で追突事故を起こして逃走中だった。
そして一時停止を無視し、猛スピードで交差点に突っ込み、乗用車と衝突した。

（事故のタイヤ痕）

事故現場付近の住人によると、ワゴン車は黒い小型車に追いかけられていて、砂煙をたてながら住宅街を８０ｋｍくらいの猛スピードで走っていたという目撃談もある。
「絶対どこかで事故が起こると思った」そうだ。

この道をワゴン車が猛スピードで突っ込んだ

「ガガガガーンと爆発したような大きな音がして、慌てて外を見たら無残な光景だった」
「人が道路に横たわっていて全く動かなかった」と事故現場前の住人女性は語ってくれた。
佐藤さん一家の乗用車は、衝突後に交差点角のクリニックに突っ込む。娘のエリナさんは車から放り出されていた。芝塚容疑者のワゴン車は、衝突後に交差点角の小学校の柵に突っ込んで止まった。

（事故痕）

クリニックは休みだったため、けが人はいなかった。乗用車の突っ込んだ場所はクリニックの受付等のカウンターになっていて、営業していればスタッフも被害にあっていたであろう。

（車が突っ込んだクリニック）すでに工事が行われている

「佐藤さんは穏やかでやさしい人、娘さんの話をよくしていました。娘のエリナさんは音楽が好きで、軽音楽をやりたくて高校を選んだそうです。亡くなったなんて信じられない…」佐藤さんと１５年の付き合いのある方は、涙ながらに語ってくれた。

芝塚容疑者は一度目の追突事故で逃げていなければ、佐藤さん一家の命が奪われずに済んだはずだ。

佐藤さん一家のご逝去を悼み、謹んで哀悼の意を表します。



ガル探偵学校スタッフ