●更新日 08/31●
ひぐらしは殺人事件の原因?原作者直撃インタビュー!
猟奇的な殺人事件や少年犯罪が起こると何故か、犯人の部屋にある漫画やゲームが報道される事が多い。特に、最近、その代表的な作品となっているのが「ひぐらしのなく頃に」だ。
初めは、事件に使われた凶器が作中でも登場した"鉈"であった為に放送自粛などの措置を取った事により発生した"ひぐらし報道"であったが、最近では犯人の部屋にひぐらしがあっただけで、さもそれが事件の要因であるかの様に報道され始めた。
先月の女子中学生父親刺殺事件での報道
"ひぐらし"は報道されているように事件の要因になり得るものなのか?
また、この様な偏見報道について原作者はどう思っているのか?
今回、探偵ファイルではひぐらしのなく頃に原作者の竜騎士07氏に"ひぐらし報道"に関しての心中を語って頂いた。
昨今、悲しい事件が少なくない事、また、それと『ひぐらし』を関連付けるような報道がなされていることは聞き及んでおります。
当方としましては、実際に『ひぐらしのなく頃に』をご覧いただければ、決してそのような内容ではないことをご理解いただけると思っています。
しかし、作品の一部のみを抽出し、まったく異なる内容であるかのように報道され、『ひぐらしのなく頃に』をご存知ない方々が、本作についてあらぬ誤解をされることがあったなら、それはこの上なく悲しい事だと思っています。
竜騎士07から、探偵ファイルをご覧になられている皆さんにお願いしたい事は、どうか報道でなく、自らの判断で『ひぐらしのなく頃に』が事件に関連があるのかどうか判断していただきたい、という事です。
テレビで『ひぐらし』が事件に関連しているらしい、と言っているからそうに違いない、では、戦時中の大本営発表を鵜呑みにしているのと何も変わりません。本当にそうなのか、どうか皆さんが自ら『ひぐらしのなく頃に』を最後まで読み、本当に報道されている通りの暴力的な物語なのか、確かめて下さい。
その結果、報道と同じ感想を持たれたとしても、私はそれを貴重な感想として尊重したいと思っています。
ニュースでは、"ひぐらし"がオタク叩きの餌食となっている一方で、同作品は映画化、漫画化、ゲーム化、ライトノベル化など様々で一般に広がっており、現在、小中学生の間でも大きなブームとなっている様だ。
取材に対し、竜騎士07氏はこう締め括った。
竜騎士07が真に恐れていることは、『ひぐらし』が誤解されることではなく、現代日本人が、報道を鵜呑みにして自ら判断する力を失い欠けていることなのです。
どうか報道に惑わされず、『ひぐらしのなく頃に』がどういう物語なのか、皆さんが自ら確かめてみて下さい。私は『ひぐらし』の筆者として、物語に込めたメッセージが決して暴力的なものでないことが皆さんにご理解いただけることを強く信じています。
初めは、ネットでブームと言う事や殺人事件をモチーフにしている事から、"オタクの危険性"をアピールしたい評論家達の餌食となってしまったひぐらしだが、ここまで作品に人気が出て一般的な知名度が出てきた以上、そろそろ作品と"オタク"を括るのも限界ではないだろうか。
今後、この様な偏見報道がなくなると共に、関連付けされる様な痛ましい事件が減る事を願いたい。
あさみ
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