●更新日 02/24●


いやがらせの理由……1


今は昔と違いご近所との付き合いが減っているのに、なぜかトラブルは増え続けている。

これなんか代表例

私たち探偵のもとにも「ご近所トラブル」「隣人からのいやがらせを解決したい」といった相談が数々寄せられる。
今回はそんな「ご近所トラブル」に関する調査事例を紹介しよう。

依頼者は閑静な住宅街に住む30代の女性。40代の旦那さんと5歳になる娘との3人暮らし。

聞けば、1ヶ月ほど前から、
「夜中に家の庭に汚物を投げ込まれる。」
といういやがらせ被害にあっているらしい。

なにか恨みを持つ者の犯行だろうか? しかし、依頼者は物腰が低く、愛想の良い女性。
誰かに恨まれるような人物には見えない。

ともあれ、私は後輩と共に依頼者の自宅周辺へ向った。


調査は私と後輩、二手に別れて行うことにする
後輩は、周辺の路地を幅広く撮影しつつ、距離をとって張り込み。
私は、依頼者の家付近の路上に駐車した車の中から、近づく不審者をチェック。

こうして「不審者の撮影とその特定」を目的に、夜を徹しての張り込み調査が始まった。

張り込み1日目。
不審者は現れない。汚物の投げ込みもない。
私たちを気遣った依頼者が、暖かい缶コーヒーの差し入れてくれた。

張り込み2日目。
やはり不振な点はない。汚物の投げ込みも行われなかった。

張り込み3日目。
1日目と2日目同様、付近住民の往来があるだけで不審者が現れる様子はない。
すでに午前4時。時間だけが無為に過ぎていく。


(ひょっとしたら依頼者の被害妄想なのでは?)

そんな考えが頭をよぎる。
・・・っと次の瞬間。
車内で張り込む私の目の前を「白い塊」が通り過ぎた。

宙を飛んできた「白い塊」は依頼者の家の庭に転がり落ちる。

(ついに・・・!)


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