●更新日 11/07●


旧石器ねつ造事件のあの人


皆さんは、7年前の2000年11月に発覚した旧石器ねつ造事件をおぼえているだろうか。
考古学研究家の藤村新一氏が次々に発掘していた日本の前期・中期旧石器時代の遺物や遺跡だとされていたものが、全て捏造だったと発覚した事件である。
撮影された決定的瞬間。

藤村氏は1970年代から捏造を続けていたとされている。


捏造発覚以前から藤村氏と親交があり、遺跡再調査にも参加した某考古学者から、
彼について話を聞く機会があった。

「我々が遺跡の発掘に行って全く石器が出てこないと、
『おい、藤村を呼べ!』と本当に冗談ではなく言っていた。
 そうして藤村さんが来ると、彼はたちまち石器を発掘した。彼が掘ると必ず何かが出てくる。
 だから『神の手』と呼ばれていたんです」


藤村氏が発掘したとされる石器

捏造発覚より以前のこと、彼は藤村氏と偶然駅で遭遇して声をかけたという。

「駅で見かけたので声をかけて、一緒に飲みに行きました。
 その時の彼の印象は、朴訥そのものでしたよ。
 本当に考古学が好きでね。
 捏造の事実を知った時、あの人がこんなことをするなんて、と信じられなかった」

あの事件から7年が経つ。
藤村氏は結局現行法では罪には問われなかったが、
今では名前を変えて福島で暮らしているという噂である。



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