●更新日 09/13●


子殺しという罪の罰


逮捕から1年3ヶ月、畠山鈴香被告の初公判が9/12秋田地裁で行われた。
25席の一般傍聴席をめぐり、2509人の人が雨の中、秋田地裁に集まった。

畠山鈴香被告(34)


事件概要

2006年4月、畠山鈴香被告の長女、彩香ちゃん(当時9歳)が自宅から10K離れた川で水死体で発見された。当時は事故と判断されていたが、「長女を事故だと判断した警察に不信感がある」と畠山被告が自ら事件であることを訴えていた。しかし明らかに不自然な行動や発言から、犯罪被害者給付金目当てなのではないかと囁かれていた。

畠山彩香ちゃん(当時9歳)

2006年5月、畠山被告の2件隣りに住んでいた米山豪憲くん(当時7歳)が市道脇で遺体で見つかった。死因は首を絞められたことによる窒息死だった。

米山豪憲くん(当時7歳)

小さな町で短期間で児童が二人も亡くなったことから、警察は事故から事件に切り替え再捜査を行った。
悲劇の母親であった畠山被告であったが、2006年6月5日死体遺棄の疑いで秋田警察署に逮捕された。


今回の公判の主な争点は

@殺意をもって彩香ちゃんを川に突き落としたのか
A刑事責任能力はあったのか
以上、2点。

公判で畠山被告は、米山豪憲君殺害を認めたが、彩香ちゃんについては殺意を否認。


しかし、畠山被告は彩香ちゃんが生まれた頃から、生理的嫌悪感を抱いていて、彩香ちゃんに触れる事すら嫌だと感じていたと言われている。
食べ物もろくに与えず、身体や衣服なども不潔なままにしたり、交際相手を家に呼んだ時などは、どんなに寒くても彩香ちゃんを屋外に放置していたという。

代わりに彩香ちゃんの面倒を見ていたのは、畠山被告の両親だった。
優しく健気な彩香ちゃんを、祖父母にあたる畠山被告の両親は溺愛していた。

しかし、その両親も事件後には離婚をし、畠山被告の父は今年の6月に亡くなっている。現在、実家には畠山被告の弟が一人で住んでいる。


公判で畠山被告は手紙を読み上げた。

「私は謝罪しなければならない。1年半前、私はうそをつき、卑怯でした。二人の子供にごめんなさいとい気持ちでいっぱいです」と。



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