●更新日 03/31●
『シティ・オブ・ゴッド』を超えた南米映画とは?
この“ロンT”はお気に入り?
▲映画『フランシスコと2人の息子』舞台挨拶にて
その風貌からパンクミュージシャンかと思えばさにあらず。
コチラ、世界でも活躍するアコーディオニストのcoba氏である。
この日着ているロングTシャツは、ブログのトップページやDVDジャケットで着ているのと同柄だ。
小学生の時、父親に与えられたアコーディオン。
coba氏は当時、
「いい迷惑だなぁ。非常にイヤだった。とても古めかしいイメージがあった」
そう思っていたそうだ。
しかしある日、半年間放っておいたアコーディオンを手にしたcoba氏。
その後の経歴は華やかだ。
イタリアのルチアーノ・ファンチェルリ音学院在学中に世界アコーディオンコンクールで1位獲得。同音楽院を首席で卒業。
また、人気歌手・ビョーク自らのオファーで、彼女のワールドツアーにも参加していた。
テレビ番組のBGMなども担当しており、知らず知らずにその音を耳にしている人も実は多い。
そんなcoba氏が今回、映画『フランシスコと2人の息子』の舞台挨拶に現れたというわけだが、
それはまさにcoba氏を映したかのような作品。
ブラジルの人気兄弟デュオ、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの少年時代をモデルとしている。
父と子の実録物語はcoba氏にとって自分と被るものも多いようで、涙も流したんだとか。
「苦しみのうめきであり、喜びの歌であり、
それこそが本当の表現。
それは生活の中からしか生まれない」(coba氏)
cobaが抱きしめるポーズをとる。
「アコーディオンは、一番大切な人を抱きしめるように、弾くんです」
地球の反対側、ブラジルでまさに――
一番大切な、自分達の息子を抱きしめる夫婦。
『セントラル・ステーション』『シティ・オブ・ゴッド』を超え、ブラジル映画歴代興行収入の新記録を樹立した同映画。
遠く離れた地のアコーディオンの音色とともに、忘れかけていた家族愛が胸に響くかもしれない。
映画『フランシスコの2人の息子』
▲南米ブラジルの人気兄弟デュオ、ゼゼ・ヂ・カマルゴ&ルシアーノの少年時代をモデルとした父と子の実録物語。ブラジル映画の歴代興行収入記録を塗り替える大ヒット。
監督:ブレノ・シウヴェイラ
出演:アンジェロ・アントニオ、ジラ・パエス、ダブリオ・モレイラ、マルコス・エンヒケ
2005年/ブラジル/124分
⇒シャンテシネにて公開中、ほか全国順次ロードショー!!
サミー
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