●更新日 03/20●

風俗嬢を騙したホストの運命は


「彼が自分の誕生日をどう過ごすのか知りたい」


突然訪ねてきた2人の女性は風俗嬢。対象者はホストクラブに勤める28歳の男性。
この女性達は彼を指名しているお客さん同士で、ともに対象者を「私の彼」と言い切る。
どうやら、2人とも彼の誕生日に誘われず、本命が他にいるのではと思って私の所に来たってわけ。
私は、彼の誕生日の前後3日間の調査を引き受けた。

調査初日、お店の前で張り込んでいると、対象者は数人のホストを連れてファミレスに入った。


女探偵ノゾミ


隣のテーブルで話を聞いていると、後輩のホストが一言、
「Aさん(対象者)明日の誕生日段取りは完璧なんで心配しないでください」
対象者は、
「そうか。たくさん呼んでるから頼むよ。みんな最低50万円は使ってくれるから」
と答えた。

ファミレスを出た彼はタクシーで目黒方面に向かい、駅近の超豪華マンションに入った。


女探偵ノゾミ
部屋は7階。1人暮らしのようだ。
午後2時、マンションから出てきた彼は、駅ビルの喫茶店で女性と待ち合わせ、大きな紙袋を受け取り30分で別れた。誕生日プレゼントだろう。少しして別の女性が現れ、またプレゼントを渡された。

いったん部屋に戻った彼はシックなスーツに着替えて、タクシーで新宿方面へ。
ホテルラウンジで女性と待ち合わせてそのままスイートルームに入った。女性は彼より随分年上でお金持ちのマダムといった感じである。

約3時間後、疲れきった顔をした対象者は再び自宅へ帰り、今度はお仕事用スーツで渋谷へ。
レストランで清楚な女性と食事をした後、目の前にとめてあったポルシェでお台場へ。


女探偵ノゾミ


夜景を見ながら何度もキスをし、危うくHまでいきそうな感じだった。その後出勤時間が迫っていたのか、すごいスピードで再び新宿方面へ向かった。

明け方お店を出てきた彼は、お台場デートの女性と某一流ホテルで誕生日を過ごした。
以上の結果を依頼者の2人に報告すると、怒りが爆発!


「私だけって言ったのに」「600万円も貢いだのに」

その後ホストの彼は店を移らざるえなかった。
だって、依頼者の1人はその筋では結構有名な人の一人娘で、父親は娘の言いなりだったから…。



女探偵ノゾミ


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