●更新日 01/03●

アリさんマークの引越し社 身元保証人付作業証明書に偽りアリ


近畿地方と東海地方でNO1のシェアを誇る「アリさんマークの引越し社」

大手の株式会社引越社だが・・・宣伝などで謳っている安全性は実際の現場ではかなり危ないのは御存知だろうか?

同社の身元保証人付作業証制度の説明にあたって、下記のような説明がホームページにある。



引越社は、作業員の帽子に着ける身元保証人付き従業員証を完成させた。今月から全作業員に配布しており、順次新たな帽子に切り替えていく。これで契約社員も含め、全作業員が従業員証を着用することになる。
 「100%自社トラック」の方針に基づき、全作業員が従業員証を着ける営業体制を打ち出していた同社では、8月から営業担当者、事務職員らが先行してネックストラップなどに入れて携帯。とくに見積りに訪れる際には必ず顧客から見えるところに着けるよう徹底していた。
 帽子は今夏から作製に着手。大きさやデザインについて試行錯誤を繰り返し、今月、完成にこぎ着けた。

【注意※1】『同社では、女性や独り暮らしの高齢者に対する「安心と信頼」を最も重要な商品価値と位置付けており、社員、契約社員すべてが三十種類以上の教育と研修カリキュラムを終えてから現場に出向く。そこに身元保証人の証明証を添付した従業員証を着用することで、さらに確かさを顧客に示す。
角田健二専務は「これで全員身元保証人付き体制が整う。ある程度のコストがかかっても、顧客からの信用を何よりも大切にしていきたい」と抱負を語っている。』
[物流ニッポン H14.10.28]


まぁ、他の媒体にも


自社の引越作業スタッフに携行を義務付けているタグ「身元保証書」の掲示を、提携する協力会社へと拡大した。顧客への安心感を高め、同業者との差別化につなげる
[中部経済新聞 平成16年1月30日]

(中略)-同社によると、作業員は名前が明示されるため家財道具の破損、紛失防止の責任感が高まるうえ、消費者は誰が引越し作業をしたかがわかる。プライバシーに気を使う消費者も増えており、見知らぬ人を自宅に上げる抵抗感が薄れるという。-(後略)
[日本経済新聞 平成16年2月6日]



しかし、本当の現場は違う。上記の規定では安心できる従業員を作業に当たらせるはずだが、実際は人材派遣会社から研修を受けてない素人を説明なしにいきなり働かせているのが実情。


写真

素人作業員に他人の名義の身元保証人付作業証明書を付け、なおかつ自社のユニホームに着替えさせ、いかにも【アリさんマークの引越し社】社員に偽装させている。まぁ、建築業界などでは中東の人間が鈴木って名前の帽子被ってたりするものだが、身元保証を売りにしている企業がやっては駄目だろう。

引越しの仕事をしたことが無い素人作業員に、いきなり御客様の大事な荷物を運ばせるのは、自社がCM・広告・HPで謳っていることと矛盾する。

また、そうした人材の労災・健康保険証・雇用保険など3点の加入確認をしてるかについても怪しい。

実際に大手人材派遣会社から出された者がアリさんマークの引越しに派遣された時、現場の社員は派遣会社作業員に対して「身元を分からない派遣は素人なんだから黙って言う事を聞け」・・・などと言っていることが確認されている。

引越し業界はどこも人材不足だが、これは広告詐欺。総務省が行政指導をして然るべきである。

業界屈指の安さを誇る引越し会社なのは、こんな事情に裏づけされたものかもしれないということを知っておくべきであろう。


参考資料

引越業者は、3社に見積を取って決めました。 まずやってきたのは、アリさんマークの引越社。こちらは、独り暮らしを始めた時にお願いした業者です。午前便、午後便の見積をそれぞれ見積書に書いてもらいました。どちらも、相場よりかなり安かったみたいです。 次にやってきたのが、アーク引越センター。こちらは、同僚が依頼したことのある業者です。やってきた営業さんが、自信たっぷりに営業トークを展開する、営業を絵に描いたような人で、ちょっと嫌でした。アリさんの見積を見せたら、安さにびっくりしていたようですが、「今決めてくれたらアリさんと同額もしくは若干お安くいたします!」とゴリゴリ押されました。けれども、もう1社見積を依頼していたのと、営業態度が気に食わなかったので、お断りしました。帰った後も電話をかけてきたり、断った後も別の人が電話をかけてきたりして、「営業に力入れてるのね〜」と思いました。 3社目は引越のサカイ。 CMの印象が強かったので見積依頼してみました。やってきたのは、ちょっと気弱な印象の営業さん。ご挨拶代わりにとお米をくれました。前の2社の見積を見せましたが、そんなに安くできません・・・という感じで、気弱に帰っていきました。 検討の結果、一番安かったアリさんの午後便に決めました。ところがその後ちょっとしたトラブル。午後便をお願いしたのに、引越前日に確認の電話をしたところ、トラックが午前便で手配されていたのです。見積書の書き込みが分かりづらかったためのトラブルのようです。結局、午後便の値段で午前便の引越をすることになりました。本当は午前中に引越したかったので、結果オーライでした。ところがところが、当日やってきたドライバーさんが、午前便の値段を請求するのです。上記の経緯を、ちょっと強めの口調で説明したところ、会社に確認の電話をかけてました。その電話ではちゃんと確認が取れなかったようですが、「こういう場合はお客様のおっしゃることが正しい場合が多いので・・・」ということで、午後便の値段でやってもらいました。というわけで、権利は主張しましょう。




ホドリゴ


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