●更新日 11/08●

高齢化社会に備えて知っておきたいこと


数年前バラバラ死体が発見された目黒不動尊の近くに奇妙なお寺があるという。

そのお寺は『安養院』といい、中に入ると多くの石像が。

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劇画チックなものや、猿の姿をしたもの、異様な姿のもの等が、こちらをジッと見ているようだ。

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本堂の丁度真下にはひっそりと『安養院美術館』なるものがあり北インド・チベット仏教の美術品が展示されている。

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意外に凝った造りで中は薄暗い洞窟のようだ。

数々の曼荼羅や仏像等が展示されていて、
『チベット密教秘密法界』というコーナーでは、チベットの高僧の頭蓋骨を銀で装飾したものも展示されている。
『聖天』という子育て、諸願成就として信仰される秘仏は、頭は像、身体は人間の男女が結合した形。
これをみだらな目で見ると祟られるという。

『シヴァとカーリー』という仏像は、カーリーという女神の腰巻は敵から切り取った腕
腕には肉切包丁等の各種の武器と共に生首を持ってダンスを踊っている強烈な姿。
しかもカーリーがダンスを踊ると振動で世界が壊滅するというので、夫のシヴァ神がクッションとしてカーリーの足元に横たわり踏みつけられている。神にも恐妻家がいるのだろうか?

また、安養院は『うすさま明王』を祀ってあり、この明王に念仏を唱えると


おシモの世話にならない


といわれており、祈祷済みの下着も売られている。

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この日は年に一度の『うすまき明王大法要』の日で、30人ほどのご老人が集まっていた。

本堂の中にはこの日だけご開帳される『うすまき明王』、その後ろにはご本尊の『涅槃像』が祀られている。

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『涅槃像』は人間より少し大きめ、ほぼ仰向けの珍しい形。
なので本当に『涅槃』に立ち会っているような感覚だ。


住職に合わせ皆でお経を唱え、それが終わると食事とお酒を振舞ってもらえ、中々楽しい。


高齢化社会が進む日本の強い味方、安養院。
将来、おシモの世話にならない為にも是非押えておきたい場所だ。



li.kouji


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