●更新日 11/09●
新しい芸術の世界へようこそ
芸術の秋。
そんな気品溢れる高尚な雰囲気も漂う季節に前代未聞の展示会が開催された。
開催されていたのは東京都江古田『カフェ・フライング・ティーポット』。
こちらは、店の入り口に貼ってある一枚のポスター。
『うんこ百展』
今年7月のコミケで話題を呼んだ同人誌『世界がもし100個のうんこだったら』で発表された『うんこ』をテーマにした100作品の展示会。
主催はもちろん漫画家・駕籠真太郎氏。
会場に入ると所狭しと展示されている、うんこ作品。
店内だけでなくトイレの中にまで作品は展示されいてる。
思わず匂ってきそうな会場だが、これだけズラリと並んでいると逆に壮観な光景だ。
辛酸なめ子『便秘にGood -Bye』
小玉ゆき『委員長のひみつの日課』
「ポイントは草むらにいる犬です」(小玉ゆき)
作・くみハイム
「辛いものを食べて翌日トイレで後悔している様子を描いたものです」(くみハイム)
作・春咲小紅
作・衛藤理恵
作・麻草郁
この豚のうんこはかりんとうで表現。
神田森莉『うん拓』
等、バラエティーに富んだ様々なうんこ作品が展示されている。
また、作品だけでなく会場内の灰皿や置き物等もうんこに関するもの。
そしてこの日、来場者に振舞われたお菓子も『うんちくんグミ』、『ゴリラの鼻くそ』、『大仏様の鼻くそ』等徹底したこだわり振り。
どこを観ても、うんこ…。
まさにうんこに囲まれている状態。
観る者は、恐らく人生の中で一番うんこに囲まれる体験をすることになるだろう。
「飲食店でうんこの展示会という大それた企画ですが、ご来場の方々皆、普段あまり口にできないうんこ話で盛り上がっていらっしゃる様子です。後々はうんこ同人誌の第二弾など作ってみたいです」(駕籠氏)
食欲の秋。
たくさん食べたら、たくさん出る。
そしてそれが作品に。
食欲の秋が見事に芸術の秋へと消化昇華した『うんこ 百展』。
2005年の秋はいつもと少し違う芸術の薫りがするね。
li.kouji
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