●更新日 02/10●
違法DVD普及とその影響
ここは大阪一の電気街、日本橋。
以前、『ハウルの動く城』の海賊版が出回り、ニュースで話題になった。
昨年末に一斉検挙が行われたのだが、
未だに海賊版の違法DVDを販売する露天商が頻繁に出没している。
日本橋では至る所でこのような露天商を見かけることが出来る。
店頭に並ぶ商品は全て1,000円。
売っているのはアルバイト風の20歳前後の若者だ。
商品のパッケージを見てみると、公開して間もない『オーシャンズ12』や公開前の『ボーン・スプレマシー』まである。
この販売員にどうやって公開前の映画を入手しているか聞いてみた。
そういう機械があるんですよ、うちの商品は劇場撮り※じゃないから映像も綺麗です。
字幕はちゃんと入ってるの?
ええ、洋画にはちゃんと字幕が入ってますよ。
でもこれって違法じゃないの?
そうですよ(笑)
※映画館にビデオカメラを持ち込み撮影すること。
意外とあっさり認められたが、取り敢えずDVDの中身を拝見させてもらうことに。
先ず『着信アリ2』。
画像が悪い。
映像が暗くなると画像の悪さがさらにハッキリとわかる。
次に『オーシャンズ12』。
何の映像かわからないが、実はブラピが部屋の中を歩いているシーン。
『オーシャンズ12』は『着信アリ2』より画像が悪く、暗い場面に変わると何がどうなっているかがさっぱりわからない。
それでも字幕は全てしっかり入っていた。
最後に『ボーン・スプレマシー』。
こちらは本物のDVD画像と見間違えるほど画像が鮮明だった、しかし!
俳優は英語を喋っているが、いつまでたっても字幕が出てこない。
販売員が言っていた『全部字幕入ってますよ』というのは嘘だった。
違法DVDを売る露天商が出てくるまでは家族連れやカップルで賑わっていた日本橋だが、今はもうその姿を見ることも少ない。
家族連れ等の客足が遠のくことで売り上げが下がっている電気店も少なく無いようだ。
海賊版DVDについて著作権協会に話を聞いたところ、
「業者から海賊版の任意提出を受け、刑事告発の準備を進めている」
とのこと。
それでも違法DVDが普及しつづけるという現状。
今日も違法DVD屋には客足が絶えることはない。
huze
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