●更新日 02/06●

頑張れ燃料電池


地球温暖化やエネルギー枯渇など、様々な問題の中で、次世代のエネルギーとして『燃料電池』が注目されているのをご存知でしょうか?
燃料電池とは、”水素と酸素の化学反応を利用して発電させる装置で、従来の電池よりも発電効率が高く、燃料である水素やメタノールを補給する事によって、継続して発電出来る”と言うモノです。
現在、この燃料電池を基とした電気自動車や、家庭用発電装置の開発が進められております。

今回、電気自動車の燃料電池に水素を補給する装置を開発した、「タツノメカトロニクス株式会社」の広報の方より、開発の苦労話などを頂いて参りました。
以下、広報の方のお話。

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  ▲高圧水素ディスペンサー

「まだ試作段階で、使い勝手とかも手探り状態で開発してます。部品も高圧の気体を扱うので、強度の問題で1つ1つが重いです。一般の人も簡単に使えるような設計にしたいですね。
1番のネックはコストです。まだ燃料電池で走る自動車が無くて生産ラインに乗せられないから全て手作りなんです、だからこれ1台で1千万円以上はしますね。
今はガソリン車が主流で時々ハイブリッド自動車が走っているけど、電気自動車が走る様になるのは全部の車がハイブリッドになった後だと思います。
法律やインフラの問題もあって実用化には70年か80年先になると思いますから、まだまだ検討の余地があります」


1月19日から21日まで、東京ビッグサイトで、この話題の燃料電池の第1回国際燃料電池展が開催され、世界各国から参加した240以上の企業が、情報交換や商談など、かなり白熱した様相を見せておりました。
上でインタビューに答えて頂いた社の他の企業でも、強度を上げる為に機器が重くなったり、機材が高価になったりと様々な悩みがあるそうです。

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▲燃料電池車用水素充填ノズル、実際持ってみると重たい

燃料電池を搭載した製品を展示している企業もあり、技術の高さを物語っておりました。

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   ▲燃料電池搭載電動補助付き自転車

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      ▲パソコン用燃料電池

現時点では装置自体は大きいですが、将来的には小型化によって携帯電話や、パソコンに内蔵出来るようになるようです。
まだまだ改善の余地はありますが、これから先、燃料電池の重要性は増して行く事だと思われます。



入倉  校正 キム


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