●更新日 01/29●

激安物件の落とし穴


そろそろ引越しシーズン。
いい物件、そして安い物件を見つけたい人もいるはず。
しかしせっかく安い物件を探し当てても、問題ある大家やずさんな管理の為に被害を受け、「こんなハズでは……」と嘆く人は多い。

千葉県にある学生向けアパートを借りていたC大生・三田芳樹さん(仮名)は、怠慢大家と格闘していた1人。


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▲一度は自腹で張り替えたが、再繁殖した黒カビ

「入居時から湿気が酷く、いつも部屋の臭いが気になっていました。ある日大掃除をしたら、壁や畳にカビが大繁殖しているのでビックリしました。ベッド下の畳は真っ黒。さらに台所の流しにヒビがあって水漏れが。大家に修繕を頼んだら、自己負担でやれと言われました。どうも納得できず不動産屋にも行ったんですが、直接話し合いで解決してくれと言って何もしてくれませんでした」

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▲亀裂の入ったシンクをガムテープで補修


この大家について、窓口の不動産屋に話を聞いたところ
「あの大家の物件は全て学生向けなので皆さん卒業後は出て行かれますが、全くメンテナンスせず次の人へ貸していますね。以前からクレームが多く、こちらからも色々申し上げるんですが、全く聞き入れてくれないので困っています。どうやら多額の借金があるようです」

契約・振込みは大家と直接契約のため、あまり強くは言えないとのことだ。

そんなことを知ってか知らずか、大家は2〜3ヶ月毎に雑費を千円づつ値上げしたり、振込み契約日である月末前の入金を要求するようにもなったという。
三田さんは無視し続けたが、最後には


すみません、今月の家賃、



1万円だけ先に下さい

という、手書きのメモが毎月入るようになった。
三田さんは引越しを決めた。


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▲条件が緩い物件が多い不動産店も注意!

良い物件は、借りる際に敷・礼金が多少高くても借り手が見つかるもの。しかし問題がある物件は敷金を下げ、次に礼金を下げてくる。

安い物件には必ず理由があるので、安易に決めないことだ。



ソルト


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