●更新日 05/11●

卒業生と元関係者の言葉


【 卒業生 】

何を隠そう、私も成績偽造の恩恵に預かった一人でもあります。
確かにあまり許されることではないのかもしれませんが、それのおかげで大学3年の現在まで約五年間、アメリカで教育を受けれたことを、私は感謝しています。

Iではクラスが成績順に三つに分れており、上からオレンジ、ホワイト、グリーンというクラス名が付いていました。
内部での位置付けはオレンジ=一般の生徒、ホワイト=グリーン=金づるといった感じで、何かにつけて寄付金を募っていました。
オレンジの生徒が許される校則違反も、ほかのクラスの生徒がやると、罰金という形で親に請求が行っていたそうです。
ほかにも、為替を利用した金集め&無許可の金貸し等も行っていたようです。


【 元関係者 】

私はこの方に言いたい、成績を捏造したIに感謝などしてはいけないと。
「成績を捏造してもらえたから留学できた」と考えるのではなく、
「成績を捏造しなければ留学できなかった」と考えるべきだと。
そして、この行為に対する感謝の気持ちを払拭し、これは「恥」の過去であったと捉えてもらいたいのです。
漠然とした言い回しになりますが、「成績捏造」自体は虚偽の情報を公的なものとして提出している「悪行」であることに変わりはありません。この行為を受けて、あるいは受けざるを得ない状態で留学してしまった過去の自分を恥ずべきでしょう。
勿論、だからこそこの方は渡航後に頑張ることができ、現地の大学で今勉学に臨んでおられるのでしょうが、この行為に対して結果論で物事を見てはいけません。この「成績捏造」はい一歩間違えればこの方の人生を狂わせたかもしれないのです。
確かに聞く限りではこの方は現在、成功しているといえます。現地の大学をそろそろ卒業されるようでしょうから、渡航後相当の努力はされてきたのでしょう。
この方が今まで5年間の海外教育を受けられたのは何よりもIの学費を含めた高い留学費用をこれまで、そしてこれからも払い続けてくれている保護者の方達でしょう。留学とIというのはあくまできっかけに過ぎないのです!



探偵ファイル・キム



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