●更新日 04/19●

書き入れ時?ハッタリ電話に気をつけろ


先日、大阪において小学生が個人情報を聞き出されるトラブルが多発している、と報道された。(共同通信より引用)
『家庭にいる小学生宛に「同級生達の電話番号と住所を教えて欲しい」と電話が掛かってくる』という手口で、掛けてくる者の身分や理由付けは様々。
調査の結果判明した例としては、
「教育委員会の者だが、緊急の連絡があるので・・・」
「PTAの役員です、小学生を狙った犯罪について警告したいので・・・」
「俺はヤクザや!車に傷付けたガキを探しとるんや!!」
など。

写真 (イメージ画像)


大阪府の教育委員会に問い合わせた所、「市町村によっては、報告されているだけで二十件近くになる」との事。
では首都・東京ではどうなのだろうか。東京都教育委員会に取材を行った。





――同様のトラブルについて、各区市教育委員会から報告は来ていますか?
東京においては五年以上前から似たような手口が横行しているので、日常茶飯事として各委員会で対策・指導しています。
よって、都の委員会に報告される事はあまりありません。特別警戒したり、件数を数えたりといった事もしていませんね。

――手口としてはどのようなものがありますか?
毎年巧妙化していますよ。実在する教育委員会のメンバーの名前が利用された件もあるようです。

――発生が集中する時期はあるのでしょうか?
やはり、決算期にあたる2月〜4月が多いです。
このトラブルの後ろには名簿販売業者がいるようですが、彼らも決算期は「書き入れ時」なんでしょう。

――警察には相談されていますか?
犯罪にあたるかどうか微妙な所なので、毎回報告している訳ではありません。
あまりに酷い場合は恐喝と判断されますから、その時は相談すると思います。





各企業が大忙しの決算期。犯罪まがいの手口で食い繋いでいる輩も、忙しい事に変わりはないらしい。
相手の正体がはっきりしない以上、教育委員会や警察も完全には取り締まれないので、対策としては自己防衛に徹するしかない。
決算期は過ぎたとは言え、油断は禁物。
子供達を守るため、「オレオレ詐欺」だけではなく、小さなお子様宛の電話にもご注意を。



探偵ファイル・静山



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