●更新日 04/18●

漫画家・横山光輝氏逝去…綺麗過ぎる自宅


「鉄人28号」、「魔法使いサリー」、「バビル2世」、「三国志」・・・
日本の漫画・アニメの歴史の根幹を成す作品達の生みの親、漫画家・横山光輝氏が15日、亡くなった。69歳だった。
原因は、自宅の火事で負った全身やけど。横山氏自身の寝タバコが原因だと言われている。
今回は、悲劇の現場となった横山氏の自宅の様子をお伝えしたい。

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東京都豊島区の閑静な住宅街の一角に、横山氏の自宅兼プロダクションはあった。一番下の「(株)千早クラブ」とは、横山氏が関係する馬主法人のようだ。
事務所も兼ねているからか、他の家と比べると多少奥まった場所に構えられ、閉じられた門からは中の様子をうかがい知る事が出来ない。

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周囲から観察して回ったものの、外壁が焦げている、といった火事を思わせる痕跡は一切見つからなかった。

近所に住む人々は、火災当初の事をこう語ってくれた。

「朝早くから救急車が沢山走ってるなぁと思ってたら、全部横山先生の家の前に止まるもんだからびっくりしたよ。火も煙も、私は気付かなかったな。まさか先生がお亡くなりになるとはね・・・残念な事だ。と言っても、近所付き合いはないに等しかったけど。たまに先生のお母さんが車椅子で散歩をしているのを見る程度で、先生自身はかれこれ一年以上お会いしてないよ」

「緊急車両が走り回っているのには気付きましたが、横山さんのお宅が火事になったのはニュースで初めて知りました。近所なのに分からないぐらいの火事だから、てっきり怪我もそれほど酷くないものだと思っていたのに・・・」



火災自体の規模は大きくなかったが、近年寝たきりに近かったらしい横山氏にとっては厳し過ぎた。
氏の代表作の一つであり、日本の「巨大ロボットもの」の原点でもある『鉄人28号』のアニメ新シリーズが始まった直後だけに、悲しみも大きい。
凄惨な死を迎えた漫画界の巨匠・横山光輝氏のご冥福を、心から祈りたい。



探偵ファイル・静山



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