●更新日 04/05●
名簿屋に流れる情報あれこれ
最近、企業の情報漏洩がよく話題になっていますが、それに関連して個人情報を売買する『名簿屋』と呼ばれる業者の話を耳にすることが多くなりました。 ▲名簿屋の注文用リスト。地域別、年齢別などで細かく別けられている。 <個人データの件数の総合計(15〜99歳)> 男性: 11,121,266 女性: 20,612,614 合計: 31,733,880 15歳以上という限定があるのにも関わらず全部で3千万人分ものデータがあるようです。日本の全人口が1億3千万人弱ですから、約4分の1もの人の情報があるのです。他の業者が持っているデータも合わせたら、日本に住むほぼ全ての人の情報が集められるのではないのでしょうか。 また、女性のデータの件数は、男性の2倍近くにもなっているのが興味深いです。 <電話番号が載っているデータの件数> 男性: 9,995,322 (男性全体の90%) 女性:19,219,289 (女性全体の93%) 合計:29,214,611 (全体の92%) 全体の9割以上の人が電話番号まで名簿屋に流されています。こちらでも男性より女性の方が割合が高く、数で言うと倍以上にも上っています。 <データの件数が多い都道府県> 東京・神奈川・大阪・京都・愛知・福岡・・・ やはり、人口が多い所ほどデータが流れています。 人口に対するデータ数の割合はどこもあまり違いはありませんが、愛知県は微妙にその割合が高いです。愛知県といえば世界に誇る自動車メーカーのお膝元ですが・・・? ▲名簿の形は様々。紙だったり、CD-ROMだったり。(写真はイメージ画像です) <データの件数が多い年齢> 18,19,21,22歳 これらの歳のデータは他の歳に比べてダントツで多いです。18,22歳は高校や大学を卒業する歳なので、卒業者名簿によってデータが流れるのでしょう。19歳は高校を卒業し、新生活を始めるに当たって、様々な所で名前などの個人情報を書く機会がある為、21歳は就職活動のエントリーシートからデータが漏れるのだとか。 <データが流出する原因として多いもの> 懸賞への応募や健康食品の通販は、アンケートが付いているものが多く、詳細な情報が含まれているため、比較的高値でやりとりされているそうです。また、パソコン・宝石等高額な商品の購入者リストというのもよく見られます。特にパソコンの購入者リストは、勤務先の情報が含まれている場合があるので、これもまた比較的値段が高いのだそうです。 <データが流れやすい職業> 医者・病院関係者・公務員・教師 医師や病院関係者は、医師会名簿を公開していますし、仕事の性質上緊急連絡用の名簿を作ってあるので、そこから勤務先や携帯電話番号、メールアドレスなど細かな情報が漏れるのだそうです。公務員や教師も名簿を公開しているので、データが流れやすいのだとか。 また、これらの職業の人達の情報は色々と『需要』があるから多く流れているのではないのでしょうか。 個人情報が漏れるのを完全に防ぐ事は、はっきり言ってほぼ不可能でしょう。 しかし、どこから、どうやって漏れるのかを知り、気を付けることによって、自分の情報が広まるのを抑えることはできます。 探偵ファイル・千明 |
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