●更新日 03/23●

オウム報道にも嘘アリ


(参考記事は探偵魂「死刑では終わらない」)


先々週、世田谷の住民団体がオウムに「修行を見せろ」という要望書を提出したのだが、期限の20日までに回答はなかった。
修行部屋を見たかったのに……と落胆する一方、取材中、テレビだけでは伝わらないことにも遭遇したので今回はそのこぼれ話を。

例えばこれ。



通称オウムマンションに放置された巨大コンテナ。
汐留近辺のとあるテレビ局は「オウムが持ってきた」と報道。そういう風に言われても不思議に思わないのが普通。何せあのオウムだから。
でもそれは


オウムが来る前から元々あった……!


もう一つ。
約3年前このマンションに引っ越してきたオウム。
あらゆるところで地域住民の反対に遭い、行き場のない彼らがマンションオーナーにお願いして入居に漕ぎ着けたと考えるのが自然。

違った。。。


オウムがオーナーに呼ばれていた……!


実はこのマンション、オウムが来る以前から、オーナーと住民の間に多くの問題を抱えていたワケ有りマンション。オーナーは住民への嫌がらせと金儲けのためオウムを呼んだとも 囁かれている。

オウム報道として既存のマンション問題を一々報道していたら話がわかりにくくなるから、テレビでは敢えて触れなかったのだろう。
先のコンテナの件も「オーナーが放置している」なんて言ったら視聴者は混乱するだけ。
オウムが持ってきたとする方が話がわかりやすく厚みが増すため、 記者が当時記事を書こうとした時も「あ〜、これオウムが持ってきたってするほうが話早いんだけどな〜」と思ってしまったほどだ。
テレビでは編集でわざとそうしたのか、それとも単に取材不足だったのか。

テレビだけでは知り得ないことが多い……。しかしこのマンション、テレビではなかなか真実に触れられない大きな理由が一つあった。

調べていけばいつか、


日本社会のタブー


という壁にぶち当たるから。。。
特集を組んだあるテレビ局は途中で取材を断念したらしい。ていうかテレビではなかなか放送できない内容。
今は、“休刊した「噂の眞相」が好きそうなネタ”とだけしか言えないところ。

報道が真実に近づくための障壁はまだまだ多いよう。



探偵ファイル・カグウェル



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