突撃体験レポシリーズ
〜 保育士への道 〜


以前、ご紹介した記事にこんなものがありました。こんなもの

その後、読者さまから、「憂鬱シリーズとは別に、もっと色んな仕事を身を持って体験して来て欲しい」というメールを頂きました。読者の声に応える探偵ファイルとしては、実践あるのみ。この様な背景から新シリーズが生まれました。「うちに来い!人生の厳しさを教えてやる!」という方が居りましたら、是非ご連絡頂きたく思います。

さて、栄えある第1回目は…保育士さん!とある保育所さんの協力を頂き、1日保育士(保父)さんを行ってまいりました。



それではレポを開始します。



7:00〜

保育所の朝は早いです。何故なら、親御さんが仕事に行く前にお子さんを預ける事になるからです。

こちらの保育所さんが預かるのは、0〜6歳の子供たちです。生まれたばかりの乳児から小学生一歩手前まで幅が広いです。その子供たちをまとめて預かるのですから、大変です。


  ▲私も、保育士スタイルに変身

9時の「朝の挨拶」になるまでが、朝の部です。この早い時間に係わらず、預けられた子供たちは多かったです。それだけ多くの親御さんが、保育所を必要としている事なのでしょう。

私も朝から参加し、お手伝いをしました。……と着替えた傍から、



子供たちの洗礼を受けました。

〜 CHECK POINT 〜
保育士は辛抱強くなくてはなりません。子供たちは元気いっぱいです。その元気にこちらも合わせなければなりません。子供たちに攻撃されても、(よっぽど酷い時を除いて)、直ぐに激昂したり、手を上げたりする方には向きません。
勿論、子供好きなのは必須条件です。




なんとか攻撃を耐え、今度はおんぶしたりして子供たちと仲良くなります。

〜 CHECK POINT 〜
保育士は子供と仲良く出来なければなりません。
子供たちは誰とでも仲良く遊ぶ訳ではありません。”子供嫌い”というオーラを発していたら誰も寄っては来ません。子供たちと仲良くなるには、子供たちの視点で考え、子供たちと同じレベルでお話出来なければなりません。


9:00〜

子供たちも一揃いした所で、「朝の会」です。朝の挨拶をした後に、朝の歌を歌います。

その後に、本日の出し物の準備をする間、子供たちに紙芝居を披露しました。


▲産女伝説の一端「あめかいゆうれい」 チョイスはキム

〜 CHECK POINT 〜
保育士は、どんな時も明るくはきはきと元気良くしていなければなりません。声が小さかったり、暗かったりしたら、子供に舐められてしまいます。
人間ですから、悲しい時ややる気が無い時もあるでしょう。しかし、雰囲気は直ぐに子供に伝染してしまいます。せめて子供たちの前では元気に振舞いましょう。


10:00〜



今日の出し物は、「手作り凧揚げ」になりました。これは子供たちとタコ糸を巻いている所です。

〜 CHECK POINT 〜
保育士は、ある程度統率力を持っていなければなりません。子供たちは元気いっぱいです。しかし、好き勝手にさせていては何も出来ません。何かを行う時に、ピシッとまとめられる力が必要とされます。


11:00


        ▲子供たちとタコを作っている所です。

〜 CHECK POINT 〜
保育士は器用な方が良いです。子供たちと一緒に工作する事が多いので、不器用だと大変だと思います。この辺は練習と経験でカバー出来るそうです。

12:00〜13:00 お昼・お昼休み

13:00〜


          ▲子供は風の子。大人も…?


午後からは昼間に作成した凧揚げに行きました。この保育所の周辺は広い土地があったので、遊ぶ場所には事欠きませんでした。逆に、都会の託児所や保育所は、場所が限られているので大変だそうです。


15:00〜

凧揚げから帰って来たら、おやつの時間です。この時間ばかりは子供たちも静かになります。

その後、お昼寝。直ぐに寝るかと思われがちですが、興奮した子供たちはなかなか寝付いてくれません。一苦労。

そして、具合の悪い子の看病。

実はこの日、インフルエンザが大流行していて、具合の悪い子がたくさんいました。その子供のお世話も大事な仕事です。

〜 CHECK POINT 〜
保育士は丈夫でなければならない。学校と同じで、閉鎖した空間です。風邪やインフルエンザはあっという間に広まってしまいます。自衛措置、そして体力が無いと辛いです。

〜 CHECK POINT 〜
保育士は、汚れる事をためらってはならない。調子が悪ければ誰だって吐いたりします。子供ならなお更。トイレも大人のように綺麗には使えません。そんな時、率先して片付け・掃除が出来なければなりません。


〜19:30

子供たちのお見送りをしている間に、この時間になってしまいました。
朝でも触れましたが、それだけお仕事が大変で、保育所や託児所を必要としている方が多いのです。現代は、昔以上に保育士の存在が大きくなってきているのです。


後記
12時間半という短い間でしたが、慣れていない事を差し引いても非常に疲れました。これが毎日続く訳ですから、本当に保育士さんは凄いと思います。
きつい事ばかり書きましたが、それでも十分にやりがいのあるお仕事だと思います。その向こうには掛け替えの無いもの……子供たちの笑顔が待っているのですから。




(※CHECKPOINTご教授:保育士Aさん)



( 探偵ファイル・キム )


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