広島県内の重大事件の解決につながった情報に、謝礼金を支払う全国初の犯罪情報受付制度が八日、特定非営利活動法人(NPO法人)の日本ガーディアン・エンジェルスの運営で始まる。
県警が提唱している「減らそう犯罪!」県民運動に連動、市民の力による安全な街づくりを目指す。
制度は犯罪情報ボランティアコール「ダイヤルV」と名付けた。
Vはボランティアなどの頭文字から取った。
情報は匿名で受け、殺人や強盗、放火をはじめ重大で社会的影響の大きい犯罪の摘発につながった場合、県警の意見を参考に、エンジェルス側が十万円を上限に謝礼金を支払う。
欧米で広がっている民間の犯罪情報の受け皿制度「クライム(犯罪)・ストッパーズ」を参考にした。エンジェルスの小田啓二理事長は「犯罪をなくすため、住民が自発的に行動を起こすきっかけになれば」と強調。
県警の竹花豊本部長は「県民とのパートナーシップで犯罪に立ち向かう有効な制度」と期待している。
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