●更新日 04/08●


徳川埋蔵金 掘り続けた男


1990年、群馬県の山奥で何台ものシャベルカーが導入され、直径100m、最深部で60mという大穴を開けて、ある“もの”を探し出すテレビ番組を放送していたのを当サイトをご覧の皆さんは覚えているでしょうか?

世界唯一の土木工事番組と呼ばれた伝説のプロジェクト
世界唯一の土木工事番組と呼ばれた伝説のプロジェクト

その番組は一時20%以上という高視聴率を誇り、シリーズ化し、数億円という巨費を投じ、ついに巨大な穴を開けることになったのです。

当時、番組メイン司会の糸井重里がカメラの眼前で「あるとしか言えない!」とまで叫び、この大プロジェクトで探し求めたものとはなんだったのか…。

かつての人気番組でカメラの前で語る糸井重里氏
かつての人気番組でカメラの前で語る糸井重里氏

それが徳川埋蔵金なのです。

徳川埋蔵金とは江戸末期、討幕軍に江戸城を明渡した幕府が、いつか再興するために赤城山山中に隠したとされる埋蔵金のこと。
一説には現在の価値にして200兆円(現在の国家予算の倍!?)という、とんでもない額がこの山のどこかに眠っている伝説なのです。
埋蔵金伝説は日本各地に残っていますが、その規模、額とも群を抜いています。
実は、この埋蔵金を追い続ける一族が赤城山山麓に今も住んでいるといいます…。

関越道を車で飛ばし、目的の赤城ICが近づくと、富士に続く山麓面積という大きな山が見えてきました。赤城山です。
曲がりくねった道を上って行くと、雑木林の向こうに一件の家が見えてきました。ここに明治時代より三代に渡り徳川埋蔵金を追っている水野智之氏です。

「いやぁ、わざわざ東京から来たのかね?」そういって迎えてくれた水野翁(74歳 ※取材'07年当時)は、眼光鋭く髪も黒々としており(染めたり、増毛ではないそう!?) 、まっすぐと話しかけてくる姿はかくしゃくとしています。

「まあ、入りなさい。水野(家)と徳川武士たちのいわくを話して差し上げますよ」と家に招き入れてくれました。

埋蔵金と水野一族の因縁について語る智之翁
埋蔵金と水野一族の因縁について語る智之翁

そして、徳川埋蔵金に伝わる数々の伝説をつまびらかにしてくれたのです…。

続く



木之下秀彦



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