●更新日　０４／２０●
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私を見つけて

これは、私が実体験した奇妙な話です。

昔、私はテレビの心霊番組のお手伝いをしていたことがあり、ある企画で山中に入って行ったことがありました。

その企画は、霊能者が行方不明になった女性を霊視し、本当にそこにいるのかを見つけるというもの。

霊能者の方が霊視した結果、ある山中に遺体があると出た為、わざわざそこを探して行きました。

結論から言うと、死体は見つかりません。

ただ、番組のスタッフや共演者の方と話していた時に、失踪した女性が恋人と友達との間で三角関係に陥り、度々修羅場を迎えていたということが番組の調べで解ったんだよ、というのを教えて貰いました。

その事は大々的に収録され、彼氏と友達（浮気相手）のインタビューなど、番組構成としてはそちらの方が面白かったかもしれません。警察の調べでは真っ先にこの二人が疑われたそうですが、互いに白。

お店の店員が、アリバイを証言したそうです。

依然、どうなったのか解らない･･･という結論だったのですが―――


収録が終って3日後のこと。私の仕事用のアドレスに、こんなメールが届きました。



モザイクで伏せさせて頂きましたが、名前はこの失踪した人の名前。

私を見つけて、という文字と共に送られて来た映像。その映像は日本の地図。意味が解りません。


ですが、その次の日からが本当の始まりでした。




２日目





３日目



もう、続きを書かなくても解りますね。

そう、最終的に住所が特定出来るまでの地図が送られて来ました。

一体、誰が。何の為に。



そして、本当にその場所から死体が見つかった―――



警察では根掘り葉掘り色々なことを聞かれましたが、私には答えようもありません。

「もしかして、成仏出来ない彼女からのメッセージだったのかも」と言ったら、一笑に付されましたが（苦笑）


警察の方は、「犯人が自責の念にかられて、名前を外に出していた貴女にメールをしてきたんではないだろうか」との見解。

まぁ、そう考えるのが自然としても、では犯人は誰？？

三角関係だった二人？　二人以外に誰か共犯が？　全くの関係ない人？　アリバイを証言した店員は実は偽証？

真相はまだ解らず、この不思議なメールだけが今でも私のＰＣにあります。



西垣　葵