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 ●更新日 08/11● 
 
				
				
				畑トンネル〜世界無名戦士の墓
 
 
 
				
				今回は、読者からのメールを元に、山木・キム・大住の3人で心霊スポットの調査に行く事となった。目的地は埼玉県である。1人1人でもアクが強いこの3人がどのような検証をしたのか? 実際に読まれてから判断をして欲しい。
 まずはこちらから。
 
 ●畑トンネル
 
 埼玉県H市に存在する封鎖されたトンネル。
 男の子と、ペットの犬がトンネル内で轢かれた事から、『人面犬』が出没すると噂されるようになった。人面犬伝説の発祥の地と言う話も出ている。
 また、凄いスピードで走り去る『ターボ婆ちゃん』や、“後ろから居ないはずの車に追いかけられる”など、とにかく噂が絶えない場所である。
 
 
 トンネルの話は良く聞くが、この畑トンネルはとにかく噂が多い。
 それが本物であろうがなかろうが、実際にその眼で確かめて検証する事が我々の任務だ。
 まだ昼間の熱が残る夏の暑い夜、私達はこのトンネルに到着した。
 しかし……、
 
 そこで待っていたのは、私達も想像していなかった展開だった!!(本当)
 
 (後編へ続く)
 
 
 
 
 
 畑トンネルでの事件(!?)を乗り越えて、次に向かったのは、『世界無名戦士の墓』であった。
 
 ●世界無名戦士の墓
 
 
  
 埼玉県O町にある墓と言うより、碑を祀っている場所。
				第2次世界大戦で戦死した方を悼んで建てられたもので、慰霊塔として戦没者の彼我の別なく供養したモノ。
				だが、戦いの最中倒れた事を無念に思っているのか、“日本兵の霊に出くわした”“車に兵士の霊が乗っていた”“無数に飛ぶ人魂を見た”などの話が流れている。
 
 無念の死を遂げた方が霊となって現れているのだろうか?
 我々は検証すべく彼の地へと降り立った。
 
 
  
 「無名戦士の墓」は山の頂上に在る。険しく細い道を乗り越えながら進むと、普通の墓地が姿を現した。この山全体が、霊園となっている事が伺える。
 
 
  
 車での来られる一番上のポイント(私達は麓から歩いて来たが)。そこは少し開けていて、小さい公園となっていた。
 これはその場に在った慰霊碑。自然の中に溶け込んでいる。
 
 
  
 ここから先は階段である。
 長く、急な階段が頂上まで続く。3人共に、息が荒くなる。
 
 
  
 『馬魂碑』。
 その名の通り、馬の霊を鎮める為のモノだろう。
 戦争では人だけでなく、多くの生き物の命が散る。
 馬は軍用としても重宝される為、戦争で命を失う事も多い。
 戦争から開放され、その魂が自由を得られる事を願う。
 
 
  
 『徳を讃う』と刻まれている。
 暗闇の為、よく読めなかったが、戦没者に対する慰霊の言葉が刻まれていたと思う。
 
 
  
 頂上に着き、『無名戦士の墓』の下へ歩み寄った。
 これは堂の中に納められていた位牌。
 周囲は大自然の中で、極めて静かであった。
 この静けさの中、戦士達の霊が心の平穏を得られるよう黙祷して、この地を去る事とした。
 
 
 大住サイドに続く
 
 
 
 探偵ファイル・キム
 
 
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