私たちの調査結果では、学校の怪談の九八パーセントがデマだった。
残念ながらそれが真実だ。
しかし、残りの二パーセントは調査すればするほど、そくざに霊魂の存在を感じざるを得なかった・・・・・・。



デマで一番多いのが『トイレの花子さん』系で、不浄の場所=霊魂という深層心理から生まれたもの。実際は、霊魂だって安心してくつろげる場所が好きなわけで、トイレなどの落ち着かない場所には出没しないはずだ。
しかも今回の調査で、『殺されたり、事故死したり、自殺した場所』か『霊が祀られている場所』だけに自縛霊が出るということがわかった。もし浮遊霊が存在するならば、この世界は霊だらけになってしまうはずだ。幽霊が自分の好きな場所に行けるのなら、白人や黒人の幽霊だってたくさん目撃されていなければおかしい。

本当に『出る』場所は、本物の因果があり、裏付けが取れる『何か』がある。それがないところは、ただの『怖そうで、陰湿な場所』にすぎないというのが、われわれが出した結論だ。