●更新日 10/12●
花畑牧場が原宿から撤退!利用客は冷ややかな反応
田中義剛の花畑牧場が、ついに原宿から全面撤退した。(関連記事 1 2 3 4 5 6)
昨年11月の記事で、竹下通りの裏手にあった店舗の営業終了と、原宿店のリニューアルについて報じた。立地条件の良さもあり、取材時には原宿店は大盛況だった。だが、この度2010年9月26日をもって、閉店となった。花畑牧場HPによると、東京の人々に同社の製品を知ってもらうという本来の役割を終え、閉店することになったという。
当サイトでは、昨年と同様、買い物客を装って複数の近隣店舗に入り、店員らに話を聞いてみた。雑貨店の店員曰く、「いつの間にか閉まってた」とのこと。近くの店に勤務していたが、開店すぐの頃に入り、その後はほとんど利用しなかったという。理由を尋ねたところ、「味は悪くはないけど、一度食べてみて、こんなもんかなって感じだった」そうだ。
もう一人の店員は、「でも、しばらく前に見た時もお客さんは結構入ってたみたいでしたけどね」という。利用客が激減していたわけではないようだが、こんな話もあった。「竹下通りあたりに来てる子たちだと、向こうにマックがあったりして、ソフトクリームなんかも安いから、あっちへ行っちゃうんじゃないですかね」という。
古着店の店員は、花畑牧場の製品の希少性がなくなったことを指摘した。コンビニやデパートで頻繁に見られるようになり、わざわざここまで買いに来たい人は減ったのではないかという。同社HPを見ても、コンビニ向けに様々な製品を出していることが分かる。これも、幅広い事業展開の一環なのかもしれない。
シャッターの閉まった原宿店の近辺でも話を聞いたところ、通行人の女性は、「なくなっちゃって、ちょっと残念」と述べた。地方から遊びに来ていたようで、以前来た時に同店に入ったことがあるらしい。だが、「ハーゲンダッツのがおいしいし、コンビニでも一回しか買ってないし」という。
ちなみに、コンビニ向けの商品と店内で食べられるものとは、同じではない。お土産用のカップアイスも売られていたが、店内で食べる場合には、その場でアイスクリームにキャラメルソースをかけてくれた。また、店内用の商品としては、ソフトクリームもあった。とはいえ、これらの商品もデパートへの臨時出店時には売られていたので、直営店でしか食べられないというわけではなかった。
生キャラメルに人々が殺到した時のように、新たな主力製品の開発が今後の課題だろう。
探偵T
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