●更新日 03/25●


偽酒問題を報じた朝日新聞記者が密造酒を飲んだと自慢


朝日新聞系列の「アサヒテック」が編集に携わる無料配布紙「北の手かわら版」には、朝日の名物記者で韓国・北朝鮮事情に詳しい牧野愛博氏による韓国からの特別寄稿が、毎月掲載されている。2010年2月末発行の第108号の記事の題名は、「マッコリ」。

北の手かわら版

その冒頭に、以下の記述がある。「1月のある夜。知り合いの韓国人記者と一緒に入った韓定食屋で、黄金色に輝く金属製のヤカンが食卓に上った。「これこれ」と韓国人記者の目が輝く。店の女主人が「自家製だから美味しいわよ。密造(ミルジュ、密造酒)ってやつよ」とイタズラっぽく笑う」。

北の手かわら版

当サイトでは、この点について韓国大使館に話を聞いた。担当者によると、韓国の現行法では、店で客に出すことを目的に許可なくマッコリを造ること、自ら造ったものを結果として店に出すことは禁じられていて、たとえごく少量でも許されないそうだ。ただし、密造酒と知りつつ飲んだとしても、客に対する罰はないとのことだった。

一方、牧野氏は2008年12月27日に、韓国に流通する偽洋酒を問題視する記事を書いていた。「偽洋酒を飲まされた酔客が死亡する事件が公になるなど、被害は後を絶たない」として、「偽の洋酒を空き瓶に注げないようにするキャップなど、様々な対策を講じてきた」と実例を挙げている。その牧野氏が、今度は自ら密造酒を飲んだと自慢したのである。

ちなみに、上に引用した部分以降は、朝日新聞におなじみの論調となる。「外国人の私が強く感じるのは、韓国人のマッコリに対する愛情や誇りだ」とのこと。牧野氏によると、韓国には民族の歴史を伝えるものが少ないから、自文化を大切にするという。そのことから、日本の過去の行為に対する批判へと、話は展開。

朝鮮半島は、周辺国による侵略に悩まされてきたのであり、「日露戦争の先端もソウルで開かれた。数多くの戦乱にさらされた結果、朝鮮半島に残る文化財は数少ない」。慶州の仏国寺も、「木造部分は豊臣秀吉の朝鮮出兵の際に焼け落ちたという」。「混乱で海外に流出した文化財も多い。日本に流出したものは個人所蔵も含めれば30万点とも言われる」。

植民地時代ゆかりの地を訪れるという政治面での交流は続けるべきだが、マッコリのような文化面での日韓友好も推進すべきだと、牧野氏は説く。牧野氏の論調に賛成できない人々からは、「密造酒を飲みすぎて酔っ払っているのか」という揶揄の声が聞こえてきそうだ。

北の手かわら版



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