●更新日 03/04●


TVタックルで外国人参政権推進派の評論家が憲法を捏造



2010年3月1日のテレビ朝日系「ビートたけしのTVタックル」では、外国人参政権問題を特集した。


外国人の地方選挙参加は憲法で禁止されていないという、1995年の最高裁判決の傍論は大事なものであると、共産党議員の穀田恵二氏は評価した。これに対して、政治評論家の三宅久之氏が「あなたは憲法の読み方、知らないの」と応酬。「公務員を選定し、及びこれを罷免することは、国民固有の権利である」と読み上げた。そして、その国民とは日本国民であると最高裁は判断したのだと述べた。

すると、東アジア評論家の張景子氏が「そんなこと言ってません。国民とは国籍保持者のみのことではなく、社会の構成員として日本の政治社会における政治決定に従わざるを得ないものをいう」と反論。どこに書いてあるのかと問われると、「憲法の15条の1項に」と明言した。

この発言を聞いた三宅氏は、「そんなことはどこにも書いてありません、それはあなたが作った憲法だよ」と批判し、張氏は反論できずに顔を歪めた。ところが、穀田氏が「きちんと載ってるんですよ」と張氏を擁護し、それはどこなのかと問われることに。議論がさらに白熱すると、東海大学准教授の金慶珠氏が「そんな話にカッカとなる必要ないって、大事じゃないんです」と述べた。


しかし、三宅氏は納得できず、「あなたの言ったのは偽造憲法だ、それは」と再び張氏を批判。すると張氏は、「違う、解釈の余地はいろいろあるってことですよ」と釈明した。張氏の主張は、ビッグス・アランという人物が、参政権について国を相手取って大阪地裁に提訴した内容を読み上げたものだった。つまり、憲法第15条の一つの「解釈」と言いたいようだ。

この解釈との関連で考えたいのは、移民との摩擦の増大という欧米諸国での先例だ。「週刊現代」2010年1月23日号の特集「アメリカ辺境紀行」では、同国の白人至上主義団体KKKについて書いている。詳細は記事を直接読んで頂きたいが、アメリカの2008年の予想統計によると、2042年には白人は人口の半数を下回るという。国民の三分の一は、ヒスパニックになる。


1965年に移民法を改めたことで、移民の流入が止まらなくなったと、KKKリーダーである牧師は批判している。KKKの主張の是非はともかく、「共生」などという綺麗事では片付かない生々しい現実は、移民1000万人構想がある日本にも、決して他人事ではない。



探偵T



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