●更新日 03/12●


科学っぽい話1



どうも初めまして。ケイケイと申します。 日本人の理科離れが叫ばれている昨今ですが、ちょっとでも科学的な思考を持つと日常の視界が広がるという信念を持って生きています。何年か前に理系大学院修士課程を修了し、今はしがないサラリーマンやっている私ですが、この場を借りて科学に関係した話を書かせてもらいます。

世の中には科学的なものと非科学的なもの(またはエセ科学)が混在しています。
非科学(特にエセ科学)は、私たちを何とかして騙そうとしています。
これを見破るために、まず「科学的とはなにか」を考えましょう。

カール・ポパーというイギリスの哲学者は、「科学は反証可能性を持つ」といいました。
つまり批判の出来ないものは科学じゃない、科学の本質は疑うことである、ということです。
あの重力の発見で知られる超有名科学者のアイザック・ニュートン(1642年〜1727年)は物理の常識を作り出し、その理論体系は100年以上も皆の目に晒されながらも正しさを保っていました。
しかし、アインシュタイン(1879年〜1955年)により、ニュートンの理論は不完全であることが分かりました。
科学自体が昨日まで常識であったものが今日は常識じゃなくなる可能性を持っています。
だからこそ科学は私たちに対してフェアですし、私たちが科学を信じている根拠だと思います。
ですが、今の日本の民意は明らかに何か違うものに大きく影響されているようです。

「中国産など輸入野菜なんて危なくて食べられない」という方は多いと思います。
毒入りギョーザ事件や冷凍野菜の残留農薬の報道以降、野菜の輸入は減り続けています。
2008年1月〜3月の中国からの輸入量は以前の40%減だそうです。
食の安全を考えたら当然だ、と思ってますよね。

皆さんはこれら輸入野菜の報道を疑ったことはありますか。
ここに昨年厚生労働省が報告した平成16年度の残留農薬についてのデータがあります。
http://www.mhlw.go.jp/topics/bukyoku/iyaku/syoku-anzen/zanryu2/081027-1.html


どうでしょう。これを見た後に輸入野菜だけを危険といえますか。
むしろ国産の方が危険なようです。

日本の報道はこのような結果を大きく扱うことはありません。
スーパーなど小売業は世論が一番大事なのでこんな結果は無視です。
この報告書は以下の言葉で結んでいます。




もちろん国が報告した上記の結果をそのまま鵜呑みにする必要はありません。
しかし、皆さん自分で考えて行動していますか。世の中の流れに乗っているだけではないですか。
考えるためのツールの一つである「科学」について皆さんと一緒に考えていければ幸いです。



ケイケイ



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