●更新日 06/28●


おぎやはぎ、日テレの番組取材でベルリンの壁に落書き


お笑いコンビ・おぎやはぎが、ドイツのベルリンの壁に落書きをしていたことが発覚した。

小木博明と矢作兼両名の名前入りのサインが、2006年7月6日の日付と共に、ベルリンの壁に書かれているとの指摘があった。岐阜市立女子短期大学や京都産業大学の学生、常磐大学高等学校野球部監督らが、イタリアのフィレンツェにあるサンタ・マリア・デル・フィオーレ大聖堂の壁に落書きしていた件に続いて、注目を集めている。

おぎやはぎの落書きを発見したと報告しているサイトは、複数ある。「丸岡ジョーさんの旅行記」の「まだ可愛いかった頃のクヌートとベルリンの壁」、「Bonjour!みぃ日記★美沙緒J'habite a Berlin.」の2007年6月22日の更新、「足袋は道連れ、夜はお酒」の2008年1月28日の更新等、いずれも現地で撮影した画像を掲載し、不快感を表明している。

写真 ※クリックで拡大

おぎやはぎのブログ「Snap! of OGIYAHAGI」の2006年7月28日の更新によると、二人は同年7月に日テレ系「天才!!カンパニー」の取材で現地を訪問した。ベルリンの壁の前で、宮本修二プロデューサーと撮影したという画像もある。

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探偵ファイルでは2008年6月27日、日テレに電話取材した。番組広報の担当者は、この件については全く知らなかったという。経緯を説明した上で、局としての判断について尋ねると、総合広報部にて1時間後に回答を用意するとのことだった。しかし、1時間後に電話をかけたところ、「状況を把握している者が不在で分からない」、「担当者は、本日は戻らない」として、回答はなかった。

また、おぎやはぎが所属するプロダクション人力舎にも電話取材した。やはりこの件については初耳だったというが、「担当者は不在で週明けまで戻らないため、回答はできない」とのことだった。

今回の問題について、コミュニケーション論を研究する社会学者に話を聞いた。
「ベルリンの壁の落書きは元々、ドイツが東西に分断されていた状況下で、一種の政治運動として注目されたものです。ベルリンの壁や旧ソ連の崩壊、東欧革命等を通じて、人々が手にした「自由」の意味については、政治学や社会学でも見解が分かれています。しかし、現在なされている落書きは政治的文脈を離れ、観光目的で来た人々が、単に記念に書いていくものが大半になっているようです。それらはモラルに反するという意見も、多くあります。特に日本の場合、著名人の活動は人々に大きな影響を及ぼしがちですから、軽率な行為は非常に残念です。」

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自由の象徴として壁に描かれたアートも、観光客らの心ない落書きが一因で風化していると、産経新聞で先頃報じられたばかりだ。「おぎやはぎですけど、何か問題でも?」という得意ネタも、今回ばかりは通用しそうにない。



探偵ファイル



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