●更新日 07/15●


働く人の憂鬱シリーズ〜シロウトAV男優の憂鬱〜


インターネットやスポーツ新聞の求人欄に載せられるAV男優の募集記事。
応募した先に待っているのはいったいどんな世界なのか?
常連応募者の話を聞いてきました。



――男優を始めたきっかけを教えてください。
前に務めていた会社を退職して無職だったとき、たまたまAVメーカーのHPで募集記事を見て。
好奇心で応募メールを送ってみたら、数日後に電話が来て撮影に呼ばれました。


――AV出演に抵抗は無かったんですか?
全く抵抗ゼロとは言いませんけど、無職でしたから。
顔バレしたところで社会的に失うものが無いので、深く考えもしませんでした。


――初めての撮影はどんな印象でした?
女優さんに口で奉仕されて発射する内容だったのですが、風俗遊びをしたらなぜかギャラがもらえてしまう、という感じで不思議でした。


――どれくらいもらえたんですか?
一時間ほどの拘束で五千円でした。これはかなり良い条件の部類だと思います。
一日拘束で千円だけとか、ノーギャラの募集も平気である世界ですから。


――その報酬だと、生計を立てるのは難しそうですね。
ええ。今はいくつかのバイトを掛け持ちして生活しています。
業界で“組”と呼ばれる男優の互助会みたいなところに入れば、一回あたり八千円くらい保証してもらえるようですが、本格的に男優を職業に選ぶつもりはないので所属しません。


――プロになる気が無いんですか?
なる気は無いし、能力的にも無理でしょう。演技できないし、性的能力もいたって平凡なので。
低ギャラでも風俗代が浮くと考えれば儲けもの、という程度の気構えで出演しています。


――なるほど。気楽な立場の方が楽しめるというわけですね。何か、現場で困った経験などありますか?
それはもういろいろと。
まず、信用を失えばそのメーカーとはそれっきりですから、体調を崩しても休めませんよね。
撮影日の朝に風邪で高熱を出したときは、点滴を打って解熱剤を飲んで、必死の思いで発射しました。
それから、ときには騙しもあって、“熟女優”と聞いて行ったらどう見ても七十過ぎのお婆ちゃんがいたことも……。
現場入りしちゃうと断るに断れないので、目を閉じて妄想しながらやり遂げました。


――それは災難でしたね……。いろいろお話をありがとうございました。最後に、今後どうしていこうとお考えかお聞かせください。
いまのところ特に考えは無いので、当面はシロウト男優としてAV出演を続けるかと。
いずれどこかに就職したら辞めると思いますが、この不況下ですし、フリーター生活がけっこう性に合ってるので、かなり先のことになると思います。



淡々と語っていただきました。
AVって意外と簡単に出られるもののようですね。
興味があったら貴方も応募してみては!?



円城寺



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