スパイ日記
渡邉文男 MAIL : spy@tanteifile.com



8月22日(水)



指令9: 日常で役に立つスパイの奥義を教えてください


問い合わせ多数



日常で、という非常にあいまいな指令。

私は手品師ではないのですが、一番多い指令がこれなので

早いうちにやっつけておこうと思います。


今回は、どうやって上手にウソをつくのか

以下の通りご報告いたします。


第一に、自分がこれからウソをつく、という自覚をしっかり

持っているか、が重要です。

いきあたりばったりのウソは、ボディランゲージで相手に

すぐにばれてしまいます。

「人は一日のうちに三回ウソをつく」はあまりにも有名な

格言ですが、最初から「ウソをついてやろう」

という世界観を持ったウソなら、まずばれることはありません。

ウソツキと呼ばれる人は、自分のウソに責任を持ってないのです。


毎朝、起きてから外に出る前に

どんなウソをつくか

しっかりと計画を立ててください。

私の場合、毎朝コーヒー3杯とたばこ20本

費やし、一日のうちにつくウソをすべて決定いたします。

逆に、朝、決めなかったウソは絶対につきません。


例:本当は寝坊して遅刻した場合、上司に対して


「すいません、今、社長に玄関で呼び止められ、君の部署の

成績はいったいどうなっているんだと一時間怒鳴られていました」


例:大きなミスで会社に損害を与えた場合


「実は、社長の愛人レイコさんからの命令です」


この二例で分かるとおり、確かめようのないウソであるばかりか

あなたの地位を一気に高める効果があります。


           「小さいウソは、ウソに聞こえる」 


これはスパイ十戒其の一ですので、しっかりと暗記してください。


私生活でつくウソも、スパイ流ではこうなります。


例:友人の結婚式に出たくない場合


「何だ、俺の結婚式と重なったな」


この時、式場や新婚旅行先なども実際に

「行くつもり」で下調べをしておくことがポイントです。



上記、日常におけるウソのつき方初級編をご報告いたしました。