●更新日 12/30●
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忍者に黒い薔薇を     〜BOZZ










京都の太秦やにんたま乱太郎のおかげで子供や女子を中心に忍者の真実がねじ曲がって伝えられている。
結論から言えば忍者は「探偵」が主業務だった。
手裏剣を投げたり敵を武力でなぎ倒したり。これは昭和44年頃にテレビで人気を博した「赤影」が招いた単なる誤解であって、実際の忍者職と大きく乖離した。
忍者の仕事。
95%以上が尾行や聞き込みだ。
喧伝(悪口を広める)などは残りの5%に含まれる。なので敵と切った張ったなどはよほどのことが無い限り無い。
武術の鍛錬は「もしも」の時に備えていたに過ぎない。徳川家康は服部半蔵に何を求めていたかでご理解いただけるだろう。



5才になった娘に、「パパのお仕事は何?」と尋ねられた。
とうとう来た。キッザニアでいろんな職業を疑似体験するので、父親の職業が気になるのも当然だろう。
私は、嘘をつくと父親として失格だし、本当のことを言うと周囲の親に警戒されても困ると思って、思わず



パパは忍者だよ。



と言ってしまった。
幼児恐るべし。幼稚園や周辺に瞬く間に広がってしまった。パパは忍者だと。(口止めしたのに)
こうなったら、私は忍者になり切るしかない。
サンタクロースを否定する親は糞なのと同じだ。






BOZZ忍者



昨日、家に遊びに来た大勢の幼児の前で披露。
しかし! 7才の子供が混じっていて



「うそやん!!」



このやろう。娘が心配そうに私の顔を凝視してるじゃないか。
「…う、うそじゃないって」
「じゃあそこの壁を登ってみて!!」



7才児、恐るべし。ゴムの手裏剣を投げてもダメだった。




BOZZ忍者




この小憎たらしい7才児を黙らせる忍術を体得するしかない。





BOZZ    (渡邉文男)






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