●更新日 05/15●
ムダ毛と戦ってみる
僕ね、男性ホルモン多いんでしょうね。禿げるような感じはまったくないんです。
でも結構毛深いんですよ。男性ホルモンピュッピュピュ分泌してるんでしょうね。
ただまあ今はオジイになったんでどうでもええんですが、若かりし頃はやっぱりそういうの気にするんですよね。雑誌によく煽るようなこと書いてあるじゃないですか。かわいい女の子のイラストで
『もじゃ男キモーイ』
とかね。それを読みながらそれはもう若かりし日の住職は激しく心を痛めておったわけなんですよ。
「ああそうか、おれは気持ち悪いのだ」
と。
ほなそんな時に見つけたんですわ。
「完璧脱毛宣言!この夏は『超音波ローラー』で安心!」
っていう広告を。
どんなのかというとなんか毛をローラーが挟んで、挟んだ瞬間に超音波をだして、その超音波の波動で毛をまったく無痛で抜いてしまうシステムだと。
『エステ店でも使用されています!』『痛みはまったくありません!』
って書いてあるわけですよ。
ええ、
雑誌の裏表紙にやけどね。
ほんでまたそれをね、買ったんですよ。アホやからね。
たしか5万くらいしたんですけど、安かろう悪かろうの世の中ですから、5万も出したらそらええもん届くやろと。ものすごい楽しみにしてたんです。
ほな、届きましたわ。
5万にしてはえらい軽い荷物が。
箱を開けたら入ってますよ、5万の超音波ローラーが。
全てのムダ毛を超音波で痛みもなく抜き去るハイテク機器。
プラスチック製やけどね。
まあ5万もしたんですから、見た目じゃないぞ、性能は驚愕もんだろうと、さっそく説明書読んで、ローラーのアダプターをコンセントに刺してスイッチ入れてみたんです。
グギガガガ・・カラカラカラカラ・・・
うーん・・・安っぽい音。
けど5万っていう値段が頭をグルグル回ってますし、認めたくはない。ひそかにこの時点で騙されたかもしれない度87%なんですけどね。
そしてローラーを恐る恐る足に当ててみたんですよ。
カラカラカラカラ・・ゴギギギギー。
「あああーーー!!」
もうめちゃめちゃ痛んですよ。なんでかってゆうたらね、毛巻き込むんは巻き込むんやけど、そこから最も大切な作業「抜く」が行われない。ギュウウウって毛引っ張って抜けないもんやから毛と皮膚を思い切り巻き込んだ状態でローラー止まってるんです。
「早く!早く超音波!!」って願うわけですけども、どうも超音波が出てる気配が無い。グギギギギギって言いながらかろうじて見つけた『逆回転ボタン』って言うのを押したんです。ほな動きやがらんのですわ。
逆回転せえへんのですわ。この痛みから逃れるにはもう引きちぎるしかないじゃないですか。
「フンギーー!」
ブーーーチブチブチ!!ゆうて抜きましたよ。
足、そこだけハゲてもてね。
まあその後、がっくりとうなだれちゃって俺。
またや。また騙されたわと。
まあこうやって人を疑うことを覚えていくんですけどね。
住職
でも結構毛深いんですよ。男性ホルモンピュッピュピュ分泌してるんでしょうね。
ただまあ今はオジイになったんでどうでもええんですが、若かりし頃はやっぱりそういうの気にするんですよね。雑誌によく煽るようなこと書いてあるじゃないですか。かわいい女の子のイラストで
『もじゃ男キモーイ』
とかね。それを読みながらそれはもう若かりし日の住職は激しく心を痛めておったわけなんですよ。
「ああそうか、おれは気持ち悪いのだ」
と。
ほなそんな時に見つけたんですわ。
「完璧脱毛宣言!この夏は『超音波ローラー』で安心!」
っていう広告を。
どんなのかというとなんか毛をローラーが挟んで、挟んだ瞬間に超音波をだして、その超音波の波動で毛をまったく無痛で抜いてしまうシステムだと。
『エステ店でも使用されています!』『痛みはまったくありません!』
って書いてあるわけですよ。
ええ、
雑誌の裏表紙にやけどね。
ほんでまたそれをね、買ったんですよ。アホやからね。
たしか5万くらいしたんですけど、安かろう悪かろうの世の中ですから、5万も出したらそらええもん届くやろと。ものすごい楽しみにしてたんです。
ほな、届きましたわ。
5万にしてはえらい軽い荷物が。
箱を開けたら入ってますよ、5万の超音波ローラーが。
全てのムダ毛を超音波で痛みもなく抜き去るハイテク機器。
プラスチック製やけどね。
まあ5万もしたんですから、見た目じゃないぞ、性能は驚愕もんだろうと、さっそく説明書読んで、ローラーのアダプターをコンセントに刺してスイッチ入れてみたんです。
グギガガガ・・カラカラカラカラ・・・
うーん・・・安っぽい音。
けど5万っていう値段が頭をグルグル回ってますし、認めたくはない。ひそかにこの時点で騙されたかもしれない度87%なんですけどね。
そしてローラーを恐る恐る足に当ててみたんですよ。
カラカラカラカラ・・ゴギギギギー。
「あああーーー!!」
もうめちゃめちゃ痛んですよ。なんでかってゆうたらね、毛巻き込むんは巻き込むんやけど、そこから最も大切な作業「抜く」が行われない。ギュウウウって毛引っ張って抜けないもんやから毛と皮膚を思い切り巻き込んだ状態でローラー止まってるんです。
「早く!早く超音波!!」って願うわけですけども、どうも超音波が出てる気配が無い。グギギギギギって言いながらかろうじて見つけた『逆回転ボタン』って言うのを押したんです。ほな動きやがらんのですわ。
逆回転せえへんのですわ。この痛みから逃れるにはもう引きちぎるしかないじゃないですか。
「フンギーー!」
ブーーーチブチブチ!!ゆうて抜きましたよ。
足、そこだけハゲてもてね。
まあその後、がっくりとうなだれちゃって俺。
またや。また騙されたわと。
まあこうやって人を疑うことを覚えていくんですけどね。
住職