●更新日 03/16●







トンボ鉛筆採用担当者の問題発言、その背景を取材





トンボ鉛筆の新卒採用にエントリーした人々に対して、採用担当者が送信したメールに非難の声が続出した。

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3月1日の時点で、約3000人以上の応募があったという。しかし、会場の都合上、説明会には先着順で340 人しか参加できないことになっていた。そして、エントリーに必要な書類は、説明会の参加者へ配布されるものだった。今回のメールには、当該の書類が添付されていた。つまり、このメールは、説明会に参加する機会を得られなかった人々へのものだった。

例年であれば、ネットを利用する能力に長けた人々が説明会への参加資格を勝ち取ると考え、参加できなかった人々への対処は行ってこなかったという。しかし、参加がかなわなかった人々の中にも、ネットの利用能力だけでは測れない優れた人材がいるだろうと考え、メールにて書類を届け、エントリーの機会を与えようとした。そのことが、当該のメールを送信した目的だったという。



今回の件は、当該の人物だけが担当していたのだろうか。広報担当者によると、採用は3人のチームで担当していたが、PC関連の業務については、その人物に任されていたそうだ。文書管理のためのルールが未整備で、このような事態を招いてしまったという。

ネットに流出したメールの内容は、担当者の文体や言葉の使い方が、あまりにも酷いとの批判も殺到した。

この点を尋ねると、広報担当者から意外な回答があった。
「今、リクルート担当の一つのトレンドの中にですね、学生さんと同じ目線で言葉を発信することが、リクルートとしてふさわしいんだということも、ないわけではないんですね。つまり、等身大の言葉遣いで学生さんとやり取りする部署なんだという考え、トレンドもありますもので、ちょっとそこが過多になってですね、あまり礼儀正しくない言葉遣いをしてしまった、また曖昧な仲間同士のやり取りのような、『言わなくても分かってますね』みたいな、そういう表現を使ってしまった、と」。

トンボ鉛筆では、公の文書を発行するに当たって、こうした対応を見直さなければならないと考え、そのためのルール作りを行ったそうだ。

同社では、この件について謝罪文をHPに掲載した。



一方、今回のメール内容についてトンボ鉛筆に問い合わせたところ、男女差別ともとれる表現を含む失礼な内容の返信が採用担当者から届いたとして、名指しで批判する書き込みもネット上にある。これについては、同社では把握していなかったという。その内容と掲載場所を尋ねられたので説明したところ、社内でこれから調査を進めるとのことだった。

トンボ鉛筆の新卒採用ページには、
「トンボが動いている 人が、何かを生み出している」
という標語がある。

トンボの採用担当者が動いたら、

とんでもない騒動を生み出してしまった。





高橋





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