●更新日 03/12●






洗ったパスポートで国境を越えられるか その2




と、いうわけで空港へ。

 セキュリティ上の理由で、こんな写真で申し訳ない。

テロの余波か、殺伐とした空気。洗ったとはいえブツはあるからいけるだろ、と楽観的な気持ちだったのですが、急速に体の芯が冷えていきます。

で、チェックインカウンターへ。
係官1「パスポートプリーズ」
「はい」
係官1「……!」

ゴミを見る目をされました、いや違う。視線の内訳に、訳の分からないものを見るときの戸惑いとかすかな恐怖が汲んで取れる。ああ、思い出した。これは狂人を見る目だ。

「えへへ、ちょっと洗浄しちゃって…」
係官1「……!」
「でも、ほら、なんとか読めるでしょ。ちょっと象形文字みたいになってるけど」
係官1「……!」


……!以外言って!頼むから!
これはまずい。実は「おっちょこちょいな人☆」なんて対応を3割くらい期待していたのですが…。すると係官がどこかに電話をかけ、数分後に別の係官が登場。

係官1「これを見てくれ」
係官2「……!」


流行ってんの!?「……!」。
係官2はパスポートを受け取り、どこかへ。そして30分後、彼は戻ってきました。
ライフルを担いだ兵士と一緒に。

重苦しい沈黙。この時点で出国は不可能だな、と確信。国はそんなに甘くない。自分のマヌケっぷりを呪います。そんな時、係官2が私の顔に残ったホーリーの染料を眺め、思いもよらない質問をしてきました。

係官2「……ホーリーを満喫したのか?」
「は、はい」
係官2「ホーリーならしょうがねぇや!(ニコリ)」


え?マジで?






・・


・・・



 来れちゃったよアフリカ。

というわけで、なんとか国境を越えることができたわけですが、不必要に揉めますし、絶対におすすめできません。パスポートの管理は厳重に。
加えて言うと、海外においてパスポートは命の次に大事とよく言いますが、係官の心証をよくするために、「これが本当の命の洗濯だね!」というギャグを考えていたのですが、言わなくて本当によかった。



ニノマ




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