石原発言に山谷の住人は？

石原都知事が「山谷は２００円、３００円で泊まれる宿がいっぱいある」と発言したことに対し「そんな宿があるか！」という反発の声があがった。
実際、現在の山谷地区での宿泊費は、ほとんどが２０００円前後。



今回の都知事の発言、どうやら誤解らしいのだが、当の住人たちはこの騒ぎをどのようにとらえているのだろうか？
山谷地区のいろいろな住人に聞いてみた。

【道端に座っていた某男性】
そんな宿があるかい。あったらワシが泊まりたい。ぜひ、石原さんに紹介してほしいわい。

それに、よく考えてみな？　そんな宿があったとして、都合よく空き部屋があると思うかい？
ず〜っと満室になるに決まってるじゃないか。あったとしても泊まれない宿じゃ、しょうがないんじゃないか？

【２０００円の宿に泊まる某男性】
おれはこの宿で暮らし始めて１年くらいかな？
このあたりの宿は、同じ宿でずーっと暮らしてる者ばかりなんだ。まあ、アパートみたいなもんだと思えばいい。

ここは個室で、広さは３畳くらいだね。もちろんテレビもあるよ。しかし、よそ者が来てひょいと泊まれるような場所じゃないと思うね。

【２０００円の宿の受付嬢】
ありえないでしょうね。数人部屋で５〜６００円というのは聞いたことがありますけど、そんなところに好んで泊まるような人はいませんよ？

だいたい、そんな値段では部屋のグレードが落ちて誰も泊まってくれません。私たちが儲からないじゃないですか。

などなど。さまざまな意見があった。しかし、これらの意見はどちらかといえば少数派。
圧倒的大多数を占めたのは以下の意見だった。

（今回の石原都知事の発言を知っていますか？）


「しらん」
ＮＰＯ法人が公開質問状を送ったり、台東区長が抗議したりと、大騒動となっている今回の都知事の発言だが、実際ここに住んでいる人にしてみれば、どんな噂がたとうがあんまり関係ないことのようだ。



九坪