●更新日 07/17●
マーシー出所!薬物依存の影響はまだまだアリ?!
3年半の刑期を終えた田代まさし氏が出所会見を開くということで大いに賑わった阿佐ヶ谷ロフトA。
緊張の面持ちでステージに上がるマーシーこと田代まさし氏
「あー、あー」とマイクテストをしながらの挨拶に勘の鈍りが否めない。
それほどまでに露出から遠ざかってしまった田代まさしの過去を思うとやるせない気持ちがこみ上げてくる。開口一番に報道陣への感謝並びに謝罪の言葉があるが、そのロレツの回らない口ぶりに会場は騒然となる。
薬物の後遺症であろうか?
誰しもがそう思ったが本人は強く否定を繰り返した。
今回の会見の仕掛け人でもある月刊「創」編集長篠田氏は「薬物ではなく、睡眠薬の影響があるのではないか」と語る。
今後の予定は全くの白紙状態だが、まずは体調を治すのを第一に考えているという。
体調不良と言っても血色は良く、本人曰く精神的な衰弱が影響した不眠等が主な症状として上げられている。
会見当日も点滴を打っての参加となったようだ。
本人も「薬物の怖さを伝えたい」「悪いことをすると僕みたいに3年半という間入れられたりしてしまうということは経験した僕しか伝えられない」と語るとおり、終始薬物の話題が大半を占めた。
事件発覚当時自殺願望があったという田代氏、篠田氏いわく。
「確かにあれは見てるともう、あの薬物のやり方はもうなんか死んでもいいやって感じですよね」
「あれ逮捕されないと元に戻れないような気がしましたけどねぇ。だからもう死ぬ気かなと思ったけれど」
しかし、薬物犯罪での投獄であるにもかかわらず、薬物講習会は出所間際に行われるのみ。しかも参加は任意という。
出所後は各自ドラッグリハビリ団体DARCや精神科医を個別に訪れることを薦めるというおそまつなものだった。
「あそこは薬物依存を克服する場所ではない」と嘆く。
服役中席巻に訪れた息子に謝ることしか出来ない自分ではあったが、静かに聴いてくれる息子との対話の中に確かな親子の絆を確認できたと語る田代氏。
数回頭を過ぎった自殺衝動を打ち消したのも息子の悲しそうな笑顔と重なって見えた、
母親の笑顔であった。
獄中離婚となってしまった氏ではあるが、今でも実際に会って話したいと願っている。
家族や子供の話題になると力強さを見せる氏の表情は、まさに父親の表情そのものだった。
氏も自身の“宝”と語る家族。
そして職場や今まで積み上げた実績…
それら全てを一瞬で握りつぶすのが薬物犯罪である。
そんな当たり前の危険性を再確認させてくれた田代まさし氏にエールを送りたい。
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