●更新日 03/30●


X−JAPAN 狂想曲


X−JAPANが10年振りに活動を再開し、28日・29日・30日と東京ドームにてコンサートを行っています。
28日初日の水道橋には、昔ながらのXを彷彿させるコスプレの方々が多く居たので、コンサートのことを知らなくても目にした人は多いかもしれません。
ですが、このコンサート。ファンの方々の思いとは裏腹に、実に波乱と不安に満ちたものだったのはご存じでしょうか?今回はそんな話。
最初にXがコンサートをする!という情報が出たのは昨年。だけど、具体的にいつやるのか?という話にはならず、3月末にやることが確定されたのは1月になってから。ただ、どこでいつチケットが販売されるのがこの時点では解っていませんでした。Xはもうファンクラブはないので、メンバーの個人サイトで売るのでは・・・なんて噂は出ていましたが、確定ではなかった。
1月15日頃、YOSHIKIの個人サイトである、携帯サイトで先行予約が受付されることが発表されました。
この発表は広くにリリースされなかったので、知らない人も多かったと聞きます。
しかも、YOSHIKIモバイルで応募された方は絶対に取得出来る。3日遅れて受付を開始する他メンバーの先行予約の抽選よりも優先する・・・みたいな文言が明記されていた為、口コミで広がって応募が殺到!3日後には東京ドームをキャパを遙かに超える10万もの応募数だったそうです。
この為、急遽「応募数殺到の為、抽選になりました。また、多くの方に入って貰うようバックステージを開放しました」と早くも追加席が発表されました。
ただ、この時点ではYOSHIKIモバイルでの上記発表がされた1月23日以降に申し込んだ人は殆ど当たらなかった為、他の先行でも一般発売でも当たらないのではないかと思われたのか、オークションで高騰!

これなんかは、権利販売が66000円!チケット代の52210円は落札者の負担となると書いていますので、だいたい一枚当たり15000円程度の上乗せがされていることに。
しかし、ここから主催者側がどんどん席を増やし始めて行きます。まず、バックステージ開放に伴って増えた分を上記YOSHIKIモバイル含めるメンバーサイトで更に2月1日から先行販売。
2月13日には、何と中日である29日に追加公演決定!これもYOSHIKIモバイル含めるメンバーのサイトで先行販売が何度も行われました。
3月1日に一般発売がされ、7日には未購入席(先行販売で当選しても買わなかった席)の販売がされます。
3月14日、関係者席開放受付開始。関係者席とは、どこの席?? 謎です。
このように、何度も席を追加で販売した為、殆どの人に行き渡ったのではないかと揶揄される中で、極め付けは当日にテレビで生放送!さすがに地上派ではなく衛星ですが、この為、「行かなくてもいいや」という人も続出し、当選しても支払いをせずに席が余る一因になったとか。

○次なるファン混乱要素。チケットが送られてこない
どんなアーティストの公演でも、通常2週間前には送られてきます。しかし、Xのチケットは一度「遅れます」というお知らせメールでの告知後、実際に来たのは初日公演が19〜22日にかけて。中日、最終日はそれに伴って遅れて配送されました。
一週間前の配送になったのと順次配送となった為、送られて来た人がいる中で、2日経っても送られてきていない人が不安爆発!
チケット発売元になっているE+に電話するも、繋がらず。何度も掛けて繋がっても、「配送していますので、3日前でも届いていなかったら、再度連絡してください」という対応だったそうです。
チケット配送期間を遅くするというのはオークション対策なので、主催者側がわざとやったのはほぼ間違いありません。

○更なる混乱要素。S席なのに、悪過ぎる
S席で注文したのに、送られてきたのはアリーナじゃなくて2階席・・・。こういう人が2chなどに書き込みをし、情報交換を始めるようになりました。
例えば「41ゲート2階席20番台」って、こんな感じです。

遠すぎて、ステージなんて見えません。
ここの席がS席ということは、A席はどこなのか??A席が売れないから、本来だったらA席の分もSに振り分けたのではないか?こんな書き込み続出。

○そして相場が暴落開始
一番最初の頃にオークションにて先売りをしたり、権利を売ったりした分はプレミア化していました。その間にチケットをオークションで買った人の所へは、実際のチケットが郵送されて来た時にどんな席が渡されるのでしょうか?
一既には言えませんが、良い席は自分たちで見に行ったり、オークションで売るので悪い席が送られて来るという傾向があります。当然、良い席はオークションに出るのですが、今回は席を増やし過ぎたのと「当たらないだろうと幾つも応募したら全部当たってしまった」という人が続出した為、オークションに出る数が半端じゃありませんでした。24日の時点で、750以上の出品が!それだけの数が出ているので、相場が崩れて暴落開始!アリーナD、アリーナCなんて通常だったら高騰するチケットが定価割れしての出品なんて当たり前に。そして、それでも値段が付かない。
その結果・・・

あるオークションで。アリーナDが100円スタート、最低落札金額なし!?
ちなみにコレはウオッチしていたら、ペア5000円くらいで落札されていました。定価の約5分の1・・・。

○そして、当日
当日の14時頃。水道橋駅西口を降りて、一番最初に見たモノは・・・

「買ってください」「譲ります」のプラカード持った人達。
定価以下!の文言が郷愁を誘います。


16時頃になると、「買ってください」の人が続出!
ちなみに、どんな会場でもプラカード持っている人はいますが、大抵は「売ってください」「譲ってください」です。
全部が全部「売ります」のプラカード見たのは、さすがに初めてでした。
1人捕まえて聞いてみました。

―どれくらい持っているんですか?


「これくらい。どれでもいいから買ってくださいよ・・・。一枚6000円でいいですよ」
―要りません
「3000円でいいです!」

あぁ、無常。
そして、ドーム側の国道にはこんなクルマが。

チケット瞬殺 SOLD OUT!!の言葉が薄ら寒い。
多くのファンや転売屋が、主催者に振り回されて大損ぶっこいたXの10年振りのコンサート。ただ1つ儲かったのは、定価でガンガン売りさばいた主催者側というところでしょうか。
初日は23時までコンサートをやったみたいですが、29・30日はどうなるのか目が離せません。

〜おまけ〜

ドラえもんまで、チケット売ってました



山木



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