●更新日 02/01●


さよならグッバイ ニッセンレディー


ニッセン。
日本を代表する大手通販会社であり、なつかしのCM「見〜て〜る〜だ〜け〜」でおなじみの通販事業部と別に、呉服や宝石、布団などの健康関連商品などを通販の「優良」顧客に対して展示会を開いて直接販売するユービスト事業部と呼ばれる部署がある。
このユービスト事業部、ここ1,2年でこそ「顧客の満足」を掲げ過剰なローンを組ませることを自主規制したりとコンプライアンス(法令遵守)を強調するようになったそうだが、過去は相当イケイケなやり方をしていたらしい。

当時展示会に出入りしていた業者は語る。


「買う人は大体気が弱くて断りきれない人が多い。なので行けば買ってしまい、多重ローンを重ねてしまい毎月の支払いで大変な事になっている人も少なくなかったです。なんせ「あの人は前回これだけローン組ませたから、今回はコレくらいのローン組ませよう」なんて事前に打ち合わせしてましたからね。
お客さんの家族の中には、NISSENに行けば買わされると分かってる人が多いので、家族が出かけるのを阻止する人もいるらしいが、気の弱い人が大体こういう業者のカモにされるので、レディさんの誘いを断りきれず何とか家を脱出して買物に来る人も多い。なんで家族が止めるのは振り切れるのにレディさんの誘いは断れないんでしょうね(笑)
家族に止められている人のところにはこっそり車で迎えにいったりもしてたようです。

写真
元業者の女性 終始笑いながら当時を語る

各店舗は、店長と経理とは別に、レディさんと呼ばれるパートの女性がいるのですが、このレディさんが平日、自分のお客さんのところを回って展示会に誘うんです。
展示会に呼ぶ際は、何もないと来てくれないので色々な産地のお土産など用意しているのはよくある話ですが、ニッセンの場合は田舎はおばちゃんのレディさんが多く、お客さんと信頼関係や友達関係を築きそこで商品を買わせるようにする。田舎はいったん人間関係築いてしまえば断り辛いですからそれを利用します。
逆に都会(大阪、東京)は若い男性営業マンが多く、お金を持ってるおば様に気に入られるような可愛いもしくはカッコイイ男の子が多いんですよ(笑)
ちなみにあの羽賀研二もこういった展示販売会に宝石売りにきてましたよ。お客のご婦人の肩を抱くように『お似合いですよ』なんてささやいてました。それで抜群の売り上げを誇ったそうですから買わされるほうも買わされるほうですけどね」

消費者が賢くなり、昔のようなやり方が通じなくなってきて、冒頭に書いたように、ニッセンも「コンプライアンス」を強調し、出入りの業者が「昔はよかった」ともらす。
今はそんな時代なのかもしれません。

もっとも、ニッセンレディ方式は変わらずで、今でも田舎の方ではレディーの御婦人方が日々、人間関係作りにいそしんでいるそうです。

ニッセンレディが訪れてきたらご注意を。



大住



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