●更新日 09/18●
前回のあらすじ
結婚直前にして「初恋の彼に会いたい」などという、どう考えても「結婚前にひと遊び!」的な、依頼をかましてきた淫乱人妻(予定)の依頼者。 そんな依頼者を思いとどまらせるかのように、探し出し訪れた出身中学は廃校。 正直この時点で調査やめたかったのは秘密。 ここでどうするかを我々は考えました。 片っ端からこの近隣に聞き込みをかけて当時のクラスメイトを見つけるなんて、現実的じゃありません。 もしかしたら、この学校のコミュニティがMixiにあるかも知れない。そんな望みを持って探してみると、 何と、学校のコミュどころか、対象者の卒業年度のトピックまであった! 特捜班A 「いい時代になりましたねー。ネットの発達で、人探しが本当に楽になりましたw」 ここで登録している人達に事情をかいつまんでメールをし、中下さん(初恋の人)の情報を募った所、何名からか返信が戻ってきました。 そして、何とか友達の友達で繋がっている人にまで接近! そして、 本人に辿り着いた! 中下さんの実家は高校卒業後に引越し。ご本人は現在は、八王子インターから車で1時間くらい走った場所に住んでいるとか。 さっそく電話をし、依頼者川村さんからの依頼内容を話します。 中下さん「そうですか・・・。いや、でも10年以上も前のことですし・・・」 余り乗り気ではありません。それどころか、彼の同級生を通じて連絡を取ってきたことに、少なからず嫌な気持ちも抱いている様子。 探す人には想いが有っても、探された側には違う事情があるという所でしょうか。 何とか説得し、一切の顔出しなどはしない&彼に繋がる中学校の情報などにはモザイクを掛けるということを条件に、川村さんと対面してもいいという所まで取り付けました。 さっそく中下さんのお宅に車で向かう我々。 車中で川村さんに、今回中下さんが会うことにあまり乗り気ではないということを伝えておく。 山木 「いいですか、川村さん。中下さんは今回会うことにあまり乗り気じゃありません。 15年以上前の事を、こうやって探偵に依頼してきたことに不快感すら抱いています。 一言挨拶したら、もうそこで終わりになるかもしれないってことだけ頭に入れておいてください」 川村さん「そうですよね、お礼を言いたいって、私の一方的な気持ちですものね。中下さんが不快に思う気持ちも解ります。そのことも謝りたいです」 と、まあこんなやりとりしている間に目的地に到着。 山木 「はい、ゴールに着きました。話は中下さんには通っているので、インターホン押したらいよいよ対面です。準備はいいですか?」 川村さん「はい・・・」 ピンポーン ガチャ 中下さん、登場 川村さん「・・・・久しぶり・・・」 中下さん「あぁ・・・」 感動?の対面 川村さん「何か、実際に会うとどう話していいのか解らないや・・・」 中下さん「それは俺がいいたいことなんだけど・・・。」 とりあえず、川村さんが一番伝えたかったことを伝えます。 川村さん「私が高知行ってから暫く励ましたりしてくれて、ありがとう。これが言いたくて。あの時に励ましてくれたから、高知でも頑張ろうって気になったからさ・・・」 この後、30分ほど近況を話し合った二人。最初ほどぎこちない雰囲気は無くなったものの、やはりどこかぎくしゃくした空気が無くならないのは、15年っていう時間のせいなのか、結婚直前なのにあえて初恋の人に会いに来る淫乱人妻(予定)を警戒してのものなのか。 山木 「どうですか?お2人とも15年振りに会ってみて・・・」 川村さん「スッキリしました。ありがとうございました。もう顔も朧気だったから、どんな風になったのかなって思っていたけど、まさか髪を後ろで縛ったヒッピー風になっているとは思いませんでしたけど(苦笑)」 中下さん「正直、すっかり忘れていたんです。友達から電話が合って、探偵通じて川村が俺のこと探しているなんて聞いた時は、何かの冗談だと思いました。実際、探偵さんから電話が来た時も余り信じられなかった。そしてこうやって本人目の前にすると、懐かしいって気持ちもあるんですが…… 正直怖いですね」 最後まで温度差がなくならない、素晴らしい初恋の人との対面になりましたとさ。 と、いうわけで、 「リアルに初恋の人を探したらどうなるか?」 その答えは、 相手ドン引き 探すほうの思い込みだけじゃあねぇ。 世の中には想い出だけにしておいた方がいいこともあるってことですね。
想い出探偵への依頼はこちら 山木&特捜班 |
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