●更新日 09/12●


プルタブ集めは無駄だらけなので辞めよう


「空き缶のプルタブを集めると車いすになる」という話を、聞いたことがある人は多いだろう。





もちろん、集めたプルタブがいきなり、車いすになるわけではない。
金属スクラップを買い取る業者にプルタブを売り、そのお金で車椅子を買う、という理屈だ。

もともと都市伝説から生まれた話で、内容は諸説ある。

結論から言うと、プルタブ集め、現在はやらないほうがいい。

もともと、プルタブが缶から外れる方式だった昭和時代、プルタブだけが散乱することを防ぐため、集めて換金して寄付しよう、という運動だった。
外れたプルタブは鋭利で危険だし、「せっかくアルミ素材だから活用しよう」ってことだったのだ。

缶と一体化したプルタブが一般的な現在、缶ごと集めれば、それだけでプルタブの40倍の効率があるのだ。アルミ缶リサイクル協会でも、「タブだけ取らないで」と呼びかけている。




マトモな団体は、プルタブだけを集める呼びかけは辞めている。

ちなみに、アルミ缶スクラップの買い取り価格は、1kgあたり80円〜140円程度。

今でも「プルタブを集めて送ってね!」と呼びかけている、環境保護団体と称する団体の中には、スクラップ屋と住所が同じところもある。

これが何を意味するかは考えればお分かりだろう。


そもそも「車いすが足りない施設」なんて、日本国内には皆無。

善意を煽るのにピッタリなアイテムが、「車いす」というだけ。
実際そのせいで、プルタブ集めなんていう無駄な運動が浸透してしまった。

空き缶のリサイクルが一般的になった今、わざわざプルタブをちぎって集め、梱包し、送料を払ってリサイクル業者に送るのは、無駄が多すぎる。

そんなことは、冷静な頭で論理的に考えれば分かるはず。
そんな手間を仕事やゴミの分別に回し、送料を直接寄付したほうが、よっぽど効率的。


結論:

空き缶は資源ごみの日に指定の場所へ




普通に持っていけばいい。もちろんプルタブを外す必要はない。
それだけでリサイクルされるよう、日本のシステムはできているのだから……



梅宮貴子



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