シリーズ・ザ・山木 ・・・ 何気ない一言が
墓穴を掘ることになる
シリーズ・ザ・山木
1.ザ・山木〜プロローグ〜



酔った勢いで賭けをするのはよくある話ではある。
これから書く話は4月某日に焼肉屋で実際に行われた会話を発端とした事件の顛末記で
あり、そして今回賭けの対象となった宮ぷ〜氏は東京砂漠の一服清涼剤となった。


なおコレは余談だが、私はこの取材に「ジャッジメント」として参加し、その結果
【 某雑誌の原稿 】を落としかけた事を明記しておく。


事の始まりは、私がBOSSに「シベリア超特急」のトレーナーをプレゼントした事から始まる。
このトレーナーは4月8日現在、探偵ファイル事務所の片隅に「捨てられた子犬」宜しく投げ捨てられ、そしてBOSSはこの素敵トレーナーを「無かった事」として処理をしている。





そのトレーナーを通常生活下、すなわち自分達の生活にて着衣できるか?
それをあたかも「当たり前」のように着る事ができるかという事が酒の席での話題と
なり、そして酔った山木は

    「あんなの着る人間は常人じゃないですよ。アレ着たBOSSもBOSSですし、そもそも僕なら絶対に着ませんね(以降トレーナーの悪口が数十秒)・・・宮ぷ〜がアレ着て生活してくれたら、マジで何でも言う事聞きますよ。アハハ」

などと、ボンクラ学生のような事を言った。


その結果、私は春爛漫&春うららという言葉がピッタリ当てはまる「上野公園」にて、
愛機のノートパソコンでペチペチと本原稿を書き、そして目の前には「誇らしげな表情をしながらソフトクリームを食べている」宮ぷ〜氏と、同じくソフトクリームを食べながら入水自殺をする直前の太宰治のような表情をしている山木がいる。
そんな表情の太宰治は見た事無いが。




それでは、本日どのような事が行われたのか、順をおって説明してみよう。





12時 原宿駅に集合


宮ぷ〜氏は、この時点でバンダナ&シベリア超特急トレーナーを装着するべし



原宿駅で余裕の表情でたたずむ宮ぷ〜氏






12時半 恍惚の表情で竹下通りを闊歩する



動画版
  威風堂々


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 威風堂々と闊歩する宮ぷ〜氏






13時半 アメ横で素敵にウィンドウショッピング



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  ウィンドウショッピング


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  さも当たり前に買い物






14時 この日の記念を形として残す



動画版
  今日の記念


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上野公園にて今日の記念を保存中





すでに、こんな事に関わっている時点で大人失格なような気がしないでもないが、
当の本人達は「至って本気」なので、この点に関しては触れない事にしておく。
また、彼らは数少ない休暇をドブに捨てた事に未だ気づいていない。



しかも、記念に至ってはコレである




「メモリアル」





結果、山木の罰ゲームすなわち、
この原稿の次の回から始まる「シリーズ ザ・山木」が確定した。



桜の木は人を狂わすと言う。しかし、既に東京の桜は散り、そして彼らはそれにも関わらず狂っている。


「サイコ野郎」



そんな言葉が日本にもあるのであれば、紛れも無く彼らはそれに当たり、私はそのサイコ野郎と共に上野公園という東京砂漠にて齷齪(あくせく) と仕事をしている。







拝啓、母上様。
東京には田舎とは違った鬼が沢山住んでいます。あの懐かしい田舎に帰りたいです。



二匹の鬼



( 吉野健太郎 )
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