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怖がり探偵の 心霊スポット行脚 |
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02.某大学裏 廃墟 前回の山木のナイスな報告書のおかげで、近くにある別の心霊スポットまで探索しなければならなくなった山木と探偵 K(私)。 前回と同じ静岡県にある某所へと向かった。
本気で何も見えねぇよ 本当に山の中、獣道の奥にあった。途中から車で入っていくことが出来ない。 獣道を一キロぐらいあるいた山の中腹にあった。 着いた頃には辺りは真っ暗、照明などはどこにもなく、おまけに霧すら立ち込めている。 ハイビームですら2メートル先が見えない。昔の人が夜を恐れた、というのも頷ける。 山木が手にしているのはマグライト一本のみ。 単三乾電池二本分の明るさしかない。 まったく役に立たないとは言わないが、冗談抜きで前が見えないのである。 漆黒の闇の中、こんなのは気休めもいいところだ。 「全然怖くありませんよ、ハハハ・・・」と強がる山木 どう見ても顔が引きつっている 森の中に入っていき、廃墟へと。さながら「ブレア・ウィッチ・プロジェクト」である。 そういや、あの映画も森の中に入って廃墟に辿り着く内容だったな。 夜に、森の中に入る・・・冗談抜きでシャレにならん。 廃墟の前。 お化け屋敷の入り口みたいである。 窓はすべて破壊されている。 床もはがされている場所もあり、荒れ放題である。 前回のホテルの比ではない。 暴走族みたいな書き込みが壁にある。地元の肝試しに使われてるのか? グローブとヘルメット?リンチか何かでもあったのか? そういえば「血が付着してるのでは」とも思える染みがある。 下着っぽい布切れも落ちているし、レイプでもあったのか・・・? 冗談抜きでヤバイ気がしてくる。あまりにも雰囲気がありすぎる。 蒸し暑い夜だというのに、背筋には薄ら寒さすら感じるのは、きっと気のせいではない。 山木「ひゃぁっ!」 わぁっ、びっくりした。山木が情けない声をあげた。そちらを見てみると 恐怖に顔がひきつる山木 足元をさして口をパクパクさせている。 床が腐って足がめりこんでいる。コケだろうか、綿か何かだろうか、よくわからない。 山木「うううっ、ムニムニして気持ち悪い〜」 一目で解るほど、背中に出たびっしょりの汗。 私も心臓がバクバクである。 恐怖のあまり催してきた。トイレがある。 用を足せるかな?と思ったが・・・ ヤベえよ、絶対に穴から手が出てくるよ! 助けてママン! ひいいっ。 なんかマチャアキの元妻・岡田美里も真っ青のPTSD(心的外傷後ストレス障害)になりそうなトイレである。 ふと、「カミがない〜。カミよこせ〜。」と、出てきた手に紙を渡そうとすると... 「お前の髪だ!!」 と髪をつかまれてひきずりこまれる話をつい思い出してしまった。 それを山木に話すと... 山木「いいい今そそそそんな話をしなくてもいいじゃないですかぁ〜〜」 とマジ泣きしそうになっている。 山木「もういいでしょ、帰りましょうよ〜」 と言ってきた。それでは、とりあえずデジカメで撮った写真をチェックして、OKだったら帰ろうと考えた。 ん?これは・・・ 山木の取ったデジカメの写真 私の後ろに光らしきものが写っている。 私が持っているライトの方向とは全く逆である。 光が反射しそうなものはないし・・・これはいったい・・・ 山木「わああああ!! ヤバイ、ヤバイよ!!」 二人とも逃げ出すように外に出た。そのまま車を走らせて一目散に逃げて戻った。 報告書を読んだBOSS。 暗くてよくわからないな。もう一回、明るいところで撮って来てよ! ・・・・・・。 嫌だ嫌だやめてくれ鬼悪魔ひとでなし偽善者独裁者(以下略)という言葉を二人とも飲み込んで、翌朝その場所にもどり泣く泣く撮影。 獣道 入り口 屋敷の中 それでは、以上で報告を終わらせていただきます。 次、どこか行くときは "絶対に" 他の人に頼むように。山木君。
( 電脳探偵・山木 & K )
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