電脳探偵の○秘レポート ・・ 秋葉原には不思議な
  話が落ちている
電脳探偵の○秘レポート

01. ジャンプ裏事情〜アンケート至上主義


アキハバラには不思議な話が落ちている。このお話は、僕がアキハバラに落ちている情報をまとめたファンタスティックストーリー・・・。


いきなりですが、皆さんは『週刊少年ジャンプ』をご存知ですよね?
今回はその『ジャンプ』について、アキバ在住の某組織からお話を拾ってきたので報告しちゃいます。

今でこそ『少年マガジン』に発行部数を抜かれたものの、"勝利・友情・努力" をモチーフに数多くの名作を世に送り出した少年漫画の金字塔。
・・・それが少年ジャンプ。

そして、この少年ジャンプが極端なアンケート至上主義を取っており、数回のアンケートで結果が出ないと打ち切りという・・・実に冷たいシステムを採用していることはちゆ12才などで紹介されてるので、ご存知の方も多いと思います。
では、具体的にどのようなシステムを取っているのでしょうか?

まず、2002年5月現在でのアンケート結果をご覧ください。

           作品名     アンケート数
         -------------------------------
         1. ワンピース   2000〜3000
         2. ヒカルの碁   1000程度
         3. テニスの王子様 1000程度
         4. 遊戯王     1000程度
         5. NARUTO     1000程度

これが上位5作品のアンケート結果。ワンピースが頭二つ程飛び抜けており、2〜5位は回によって人気順位が変わる・・・いわば団子状態です。
6位以下は、あえて掲載しません。

でも、皆さんこの結果を見て何か違和感を感じませんか?
...そう、評価の基準となるアンケート数がなんか少ないような気がしませんか?

現在の『週刊少年ジャンプ』発行部数が、約250万部
その内のアンケート総数が約2万通、全体の0.8%程ですが・・・
その中で、人気投票に反映されるのは3割前後
つまり、5000〜8000程度のアンケート数が作品の運命を決めることになります。

なんで3割しか反映されないのかというと、アンケートが火曜までしか集計取らないから。

懸賞が有るから水曜以降もアンケートは取りますが、人気投票は火曜必着
『ジャンプ』は首都圏では月曜発売なので、火曜締め切りでは一日しか猶予が無い・・・これが3割程度しか反映されない仕組みとなります。

そのアンケート結果・・・新連載は特にそうですが、常にアンケート結果がある程度出ないと打ち切りになってしまうそうなのです。

新連載の場合は特に悲惨で、初登場最下位なんて取ってしまうと連載二回目にして打ち切りが決まり、すぐに戦力外通告が来てしまう・・・・。
人気投票とは実に残酷なものでは有ります。

しかも『ジャンプ』には絶対にアンケートでは打ち切りにならない作品が4つ有りますので、上位5つと併せた9作品を抜くと、だいたい席は5つ。

          アンケートでは絶対に終わらない作品

         ● こちら葛飾区亀有公園前派出所
         ● ジョジョの奇妙な冒険
         ● ROOKIES
         ● HUNTER×HUNTER

    ※いずれも、『ジャンプ』を昔から代表する作家さんが書いているから。他に、HUNTER×HUNTER
     はよく休載するから正確なアンケートが取れないという理由も有ります。

この5つの空席をかけた熾烈な戦いが行われてるのが、『ジャンプ』ということを覚えておいてくださいね。
良い作品を残す為に読者に判断を任す・・・確かに完成された方法では有るのですが、所詮は人が作ったモノ。 それによる弊害はやはり出てきますよねぇ。


では次はアンケート生き残り作戦についてまとめましたので、みんなで考察してみましょう。



( 電脳探偵・山木 )



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