●更新日 03/12●
合格発表の時期だしなんかネタになるかと思い大学入試レベルの問題に取り組み というわけでやってきたのは最高学府、東京大学は本郷キャンパス。 本日は前期試験の合格発表ってことで、偏差値の高そうな爪の垢がごった返している。 待ってろよ!狩って狩って狩りまくってやる。ひとつ残らず奪い去ってやるぜ! まぁ爪の垢を、なんだけれども。 よっしゃー、行くぜー。 行けねー。 なんという人ごみ。しかも声をかけようとした合格者が片っ端から屈強な男たちに空中に投げ飛ばされていて近づくことが出来ない。なんなんだ、ここは地獄か。 場所を変えてもダメ。どこもかしこも先客がいる。 サークル勧誘員が敏腕すぎて合格者に近づけない。官僚になれなくても立派なキャッチで食っていける。さすが東大、教育の幅にぬかりなしだ! しかも爪切り片手にへらへらしながら近づいてくる不審な男に警戒心を抱かない人間はいない訳で。 周りに誰もいない合格者を見つけても、 合格者「自分、無宗教なもんで」 合格者「冗談は顔だけしてください」 「忙しいんで」「明日早いんで」「爪ないんで」etc…。 ・ ・ ・ 誰もくれないんだが。爪の垢。 垢だ。ごみである。こいつにはごみをくれてやるのももったいないということか? 合格発表の場だ。試験に不合格で落胆する学生も大勢いらっしゃるだろうが、こちとら人間として不合格の烙印を押された気分だ。 東大生の爪の垢というのは高望みしすぎだったか?ここはやはり六大学あたりで手を打って…、 と、あきらめかけたその時だった。ダメ元で声をかけた男の子、 「爪の垢を煎じて飲みたいので、爪を切ってそれをください」 「あ、いいっすよ」 うおおおお!まじっすか? パチン。 も、もろた。爪もろた。生まれて初めてだ。人から爪もらったの。 そしてこの一件が呼び水になったのか、徐々に爪の提供に応じてくれる人が現れ始める。 「切りたてやで、新鮮さが一番や」 「たんとお食べ」 「うっめぇぞう」 「礼はいらねーぜ、風邪ひくなよ」 ありがとう!東大生のみんな!!、…しかし、しかしだッ! まだまだ足りん! このペースじゃ日が暮れる、それにそろそろ警備員が怖い、不審者と言われて否定できないあたりがつらい。 だがそこに、救世主が現れた! 二「爪をくれませんか?」 「今日切っちゃったんですよ」 ぐ、またか、と落胆しかけたその時だった。 「よかったら知り合いつれてきましょうか?」 是非お願いします!!!!! ひぃえあっほうっ!!!!! 彼は新入生ではなかったが現役の東大生、しかも野球部で、部の仲間を連れてきてくれた! よっしゃー。これで十分爪は集まったぜ!!変質者と蔑まれながら苦節数時間、天は私を見捨てなかった。ありがとう東大。ありがとう野球部!もう野球は東大しか応援しません、巨人とか小せえ。 最後に東大の皆さん、 ご協力ありがとうございました! U R L EMBED 爪を集め終わり、ところかわって探偵ファイル編集部。 ごらんあれ!今回集めた東大生の爪。 ちょこん。 それ以上言わないでくれ。わかってほしい、量より質だ。 早速これをお湯で煮出していく。そうすることによって爪に付着した垢がお湯に溶け出し、立派な「爪の垢を煎じた」汁、になるのだ! 投入。 煮る。 注ぐ。 完成。 できた。爪の垢汁できた。飲んだる。これ飲んで頭よくなったる。 …微妙に春先の暖かくなってきた時期のドブの臭いがするな。色も微妙に濁ってる。 が、値千金の東大生の爪の垢である。これで飲まなければモグリだ。いくぜ。 らー。 すごいすっきりとした味だ!まぁつまり味がない。でもなんか胸が焼ける。 この後味の悪さ…、なんといえばいいのだろう、あまりにも強烈でちょうどしっくりくる表現がまるで思いつかない、…、そうだ、あれだ、漫画のアレだ、夢オチだ。まるで夢オチのような後味の悪さだ。なるほど!これが東京大学の味なんですね江川達也先生! だが味の偏差値が低くても、頭の偏差値が上がれば問題ないのだ! さぁ、頭が良くなったかどうか大学入試レベルの問題を解いて検証してみよう。 再び答案用紙の前に立ったニノマ。 果たして東大生の爪の垢の効果は!? わかる…! わかるぞ! 以前解いた時はまるで理解不能だった問題が、一瞬で脳の中に染みこんで来る! そしてすぐさま弾き出される回答、それが正解だという確信、みなぎる活力、 すごい、本当に東大生の爪の垢を煎じて飲んだら頭が良くなった!!! やったー!!!!!!これで人生ばら色だぜ。さっそく東大はいってコネ作り、卒業と同時に政治家になって日本を裏から支配してやるぜ、俺の人生順風満帆だぁい!!!爪の垢を煎じて飲むなんて冗談みたいな話がまさか本当だったなんて!笑いがとまらんなぁ!! う ぁ っ は っ は っ は っ は っ は っ ・ ・ ・ ?「…」 ?「…い」 ?「おい、…ノ…君」 ?「ニノマ君、起きろ、ニノマ!」 ニノマ「う…、うーん、むにゃむにゃ、あ!大住さん」 大住 「ダメじゃないか、仕事中に寝ちゃ」 ニノマ「あれ?、眠ってたのか…、なんか変な夢をみたな…」 大住 「おいおい、頼むよ」 ニノマ「すいません、記事を書いていたらうっかり…」 大住 「ん、この0点の答案はなんだい?」 二ノマ「ああ、これ東大の過去問です。ネタになるかなって思って解いてみたら案の定0点でした」 大住 「はっは、情けないなぁ、東大生の爪の垢でも煎じて飲めば出来るようになるかもな」 ニノマ「またまたぁ、そんなわけないじゃないですか」 大住 「それもそうだ。爪の垢飲んでその人の能力が付くなら指フェラ得意な風俗嬢が世界チャンピオンだ!爪の垢を煎じて飲んだって絶対意味がないから真似するだけ時間の無駄だぞ、まずいしな」 ニノマ「あはは、ジョークがお上手なんだから」 大住「ははは。そんなことより仕事だ。ほらっ!今日も空が綺麗だぞ!」 ニノマ「わー」 東大生の爪の垢でも煎じて飲んでみる 〜完〜 ニノマ先生の次回作にご期待ください。 ニノマ |
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