●更新日 07/30●

乞食ビジネスで大儲け!?


日本では空きカンを置いてゴザに座るような「乞食」を殆ど見かけない。

しかし、海外では乞食が大変幅をきかせている。特にアジア圏が有名だが、ニューヨークやミラノといった都市にも沢山居る。

何故多いかと言うと、場合によっては「マトモに働くよりも稼げる」から。アジア圏に多いのは、仕事の賃金が極端に安いから。

マクドナルドの時給が60円強の中、乞食なら10時間分の時給が一瞬で手に入る事もしばしば。

そして、そのノウハウを教える学校というモノがあるのは御存知だろうか?

タイ・メキシコ・ニューヨーク・ロンドンなど実に世界中に普及している。

教えてくれる内容は「目があったら決してそらすな」「なるべくボロっちい衣類を着用すること」「雨の日は惨めに濡れられるので稼ぎ時」といった「通行人の同情を誘う手法」についてである。

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そして都市によっては、乞食を「商売道具」として使い、利益を得ている組織が存在するところも。

例えば、赤ん坊連れの乞食は出会った人の同情を引きやすく、つまりお恵みも貰いやすいのだが、これを利用し「赤ん坊レンタル」を行なう組織がある。

1時間ないし1日いくらで、赤ん坊を貸し出すのだ。「あれ、昨日居た物乞いと今日居る物乞い、人は違うけど赤ん坊が同じだ」なんていうのは、よくあること。

また、後進国では福祉システムが整っていない。そこに付け入るやり方も存在する。

まずは手足が無いような重度障害者を受け入れる。朝、ワゴン車にまとめて乗せ人通りの多い場所に分散して配置。

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夜になったら全員を回収し「お恵み」のお金を山分けするのだ。


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重度障害者は同情されやすいので、収入もたんまり。組織の人間が殆ど持って行くことが多いようだが、生活には不自由しないとあって、文句を言う人はいないとか。

不況、不況といわれている日本。

世界の「ビジネス」のノウハウを取り入れれば、いくらか状況を打破できるかもしれない?



梅宮 貴子(絵・森永みぐ)


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